何とか電源回路関係はFixできたと思う。
ポイントを箇条書きにすると・・・
・外部からの電源供給は、5VのACアダプタを使うことにした。
・バックライト・インバータは、秋月のセット品(5V電源)を使う。
・↑ON/OFFが制御できるよう、改造を施しておく。
・液晶駆動用±12Vは、Strawberry Linux製 DC/DCコンバータモジュールで生成する。
・↑電圧調整範囲が過剰にならないよう、改造を施しておく。
・↑-12Vが取り出せるよう、改造を施しておく。
こんな所だろうか・・・。
回路図はこんな感じ(クリックで拡大)。
改造箇所に関して、簡単にコメントしておこう。
まず、Strawberry Linux製 LM2735使用 DC/DCコンバータモジュールだが、電圧調整範囲が広すぎるという致命的とも言える問題があるので、調整用VRに抵抗をパラっておく必要がある。
万一VRを抵抗最大になるように回し切ってしまったり、VRの経年変化でガリって(接触不良の意)しまうことがあれば、VFB(1.255V)の (10+200)/10倍・・・ つまり26V以上の電圧が発生することになる。 20V以下の出力電圧で使うのをターゲットとするのなら、それ以下の電圧に制限できるよう、抵抗1本付けるスペースと、取説への記述くらいは欲しいね。
小型でパワフル、使いでがあるモジュールではあるのだが、こういう安全面での配慮は残念ながら足りていないようなので、自分で対策を入れておくことにする。
今回は、220KΩをVR(200KΩ)にパラっているので、最大の合成抵抗は約105KΩ、先ほどの式に当てはめると、14.4V程度が最大電圧ということになる。
次に負電圧の取り出し方。
たとえばこの回路の出力が12Vに調整されているとすれば、ICのSW端子には、12Vp-pのパルスが出力されていることになる。 これをそのままコンデンサでレベルシフトしてやり、ピークtoピークが GND基準で負方向に向くよう倍電圧整流してやれば、とりあえず正方向の出力電圧と同レベルの負方向出力が取り出せることになる。
但し、誤差増幅回路は+方向の出力しか見ていないので、正負方向それぞれで電流が大幅に違う回路では使えないのと、負電圧側はダイオードが1つ余分に入るので、0.2~0.4V程度電圧が低くなる。
あと、万一フィードバックループが切れるような故障が発生すると、負電圧側のみに異常電圧発生の可能性がある。 今回は特に対策はしていないが、用途によってはツェナーダイオードなどの保護素子を入れることを検討する必要があるかも知れない。
ではでは、今日はとりあえずこのあたりで・・・
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