最近では、
個別部品を集めてアンプなんか作る人は、ものすごく珍しくなってしまったようだ。
身の回りを見渡してみれば、必ずと言って良いほど
“アンプといえばIC”なので、簡単に作れるレベルの“
個別部品で作ったアンプ”のサンプルも無いに等しい状態ではないかと思う。
そんな中、私が2000年に製作記事を公開した
ミニアンプも、時々
「作って楽しんでいます」というお便りをいただくことがあり、作者としても嬉しく思っていた。
が、ここに来て、出力段に使っていたトランジスタ、NEC謹製
2SA952と2SC2001のコンプリメンタリ・ペアが
ディスコン(製造中止)になってしまったらしく、流通在庫がなくなってきているという話しを聞くようになった。
ということで、代用品として使えそうなモノを見繕って検証してみようと、テストを開始してみた。
似たような規格のトランジスタが他のメーカーにあったとしても、そのまま
差し替えて動くもの、
調整が必要になるものなど、様々である。
B級、AB級アンプのキモは、無信号時に出力段に流しておく“
アイドリング電流”なのだが、トランジスタのメーカーや製造時のプロセスが異なると、
大抵は調整が必要になる。
とりあえず、入手した代用候補品で複数の組み合わせを試し、その辺りの傾向を掴んでみたいと思う。