2010年1月24日日曜日

ミニアンプ用出力トランジスタ代替作戦 (Part-2)

回、Part-1から評価を続けた結果をご報告しておこう。


んな感じの治具を使って、用意したトランジスタ君たちを差し替え、何通りかの組合せでアイドリング電流の測定をしてみたのだが、組合せによっては調整が必要になるパターンも多いようだ。

2000年にこのミニアンプの製作記事を掲載した際使用した、2SA952-Kと2SC2001-K、2SA953-Kと2SC2002-K、それにバイアス安定化用トランジスタ 2SC1815-Yの組合せを基準として、先日購入してみた 2SA950-Yと2SC2120-Y、2SA562TM-Yと2SC1959-Yの他 2SA953-Lと2SC2001-Lの変則パターンの組合せを試してみた。
また、バイアス安定化用トランジスタ TR3のhFEによってもアイドリング電流は影響を受けるため、2SC1815も Yランクを2サンプル、GRランクを2サンプルの組合せを測定している。


果はご覧のとおり。
アイドリング電流が適正かどうか判断する値は、1mA未満および10mA超過を調整必要(赤色)、1.5mA未満および6mA超過をできれば調整(黄色)、1.5mA~6mAまでを適正値(緑色)に区分している。

ざっと補足しておくと、
・TR3=2SC1815-Y、TR4=2SC2120-Y、TR5=2SA950-Yの組合せでは、R10=820Ω(変更なし)。
・TR3=2SC1815-GRでは、R10=750Ωを推奨。
・TR3=2SC1815-Y、TR4=2SC1959-Y、TR5=2SA562TM-Yの組合せでは、R10=750Ωを推奨。
・TR3=2SC1815-GRでは、R10=680Ωを推奨。


こんなところだろうか。

もしお手持ちのパーツで、上記の結果より大幅にズレている等の状況があれば、レポートいただければ幸いだ。

12 件のコメント: