2010年1月20日水曜日

ミニアンプ用出力トランジスタ代替作戦 (Part-1)

近では、個別部品を集めてアンプなんか作る人は、ものすごく珍しくなってしまったようだ。
身の回りを見渡してみれば、必ずと言って良いほど“アンプといえばIC”なので、簡単に作れるレベルの“個別部品で作ったアンプ”のサンプルも無いに等しい状態ではないかと思う。

そんな中、私が2000年に製作記事を公開したミニアンプも、時々「作って楽しんでいます」というお便りをいただくことがあり、作者としても嬉しく思っていた。
が、ここに来て、出力段に使っていたトランジスタ、NEC謹製 2SA952と2SC2001のコンプリメンタリ・ペアがディスコン(製造中止)になってしまったらしく、流通在庫がなくなってきているという話しを聞くようになった。

ということで、代用品として使えそうなモノを見繕って検証してみようと、テストを開始してみた。


たような規格のトランジスタが他のメーカーにあったとしても、そのまま差し替えて動くもの、調整が必要になるものなど、様々である。
B級、AB級アンプのキモは、無信号時に出力段に流しておく“アイドリング電流”なのだが、トランジスタのメーカーや製造時のプロセスが異なると、大抵は調整が必要になる。
とりあえず、入手した代用候補品で複数の組み合わせを試し、その辺りの傾向を掴んでみたいと思う。

出力段に使用するトランジスタの代替品候補としては、大阪日本橋のパーツショップで購入可能なモノをということで、東芝の 2SA950と2SC2120、同じく 2SA562TMと2SC1959のコンプリメンタリ・ペアを買ってきた。


は、記事公開直後(2000年)に既に用意していた動作確認用治具。
ソケットになっている部分で、例のトランジスタやアイドリング電流調整用の抵抗を差し替え、動作状況を確認できるようにしてある。
もっとも、イマ風にやるなら“ブレッドボード”なんだろうネ

あと、追加でひとつ記しておくと、バイアス安定化用に使っているトランジスタ TR3、どこにでもある2SC1815も実は“キーパーツ”だったりする。 2000年当時は Yランクしか置いていない店が大半だったのだが、最近は秋月の特売品が GRランクのためか、どうも YよりGRの方が一般的という状況になっているようだ。
ここを変えてもアイドリング電流は影響を受けるので、このあたりも併せて確認中・・・ ね

あとしばらくお待ち・・・ を

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