2011年3月6日日曜日

ロジアナ用リモコン受光アタッチメント検討の巻 (Part-2)

日行った検討の続きということで、「キャリアが含まれている“生”のリモコン受光信号をデコードさせてみる」という確認を続けてみたいと思う。


果を先にご紹介しておくと、こんなイメージでとりあえず問題なくデコードできているようだ。

一般的な赤外線リモコンのキャリア周波数は38KHz近辺なのだが、これをロジアナ内部の非同期クロックで正しくサンプリングしようとすると、200KHz位よりも上に設定しておかないとうまくデコードできないようだ。 また、メモリの設定も、デフォルトのままでは尻切れトンボになってしまうので、32K(200KHzの場合)以上に増やすことも必要だ。


路の方は、こんな感じで (クリックで拡大)。

昨日の実験では、トランジスタ1石の自己バイアスで試してみたのだが、やや安定性に難ありという状態だった。 急遽もう1石追加して、トランジスタの動作点がカットオフぎりぎりのポイントで安定するよう、バイアスの安定化を図ってみた。


ほどの画面では、クロック(キャリア)の1サイクルは確認できるのだが、全体像が見えないのでスケールを“1%”に落としてみたところ。 まだもうちょいですな(汗)


らにスケールを落として、今度は“0.2%”スケールで。
ようやくリモコンのパケット1組が確認できた。

ということで、キャリアが取り除かれていない“生”のリモコン受光信号もそのままロジアナに取り込むことができ、それがNECフォーマットのリモコンであるなら、プロトコルも一発解析できるところまで確認できた。
まぁ、一般に市販されているリモコン受光素子で「問題なく受信できることが判っているリモコン」の場合、キャリア込みのデータを敢えて取り込む必要もないワケで、最初に実験したパターンでも十分なことがほとんどなんだけどネ・・・

あと、今回の実験に使った手持ちのフォトトランジスタ TPS601、性能的には十分なんだけど、前面に集光用のレンズが付いており、リモコンの位置合わせがかえってやり辛いのがマイナスポイントかな。
ま、半分自己満足の世界ということで、お手軽アタッチメントを作成して組み込んでおくことにしましょうかね・・・

ではでは、お後がよろしいようで。
もう1回位は続くかも・・・

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