2014年8月3日日曜日

デュアルFETって、本当に特性が揃っているのか?

般的なトランジスタやFETは 3本足なんだけど、なぜか6本足のFET君がここに居まして・・・ と


動増幅回路を無調整で動かすために有用な、特性が揃ったデバイス。 特にFETはそのバラツキが大きいため、回路を組む前に必要数量の何倍かの中から選別し、特性が似たもの同士をペア取りして組み合わせることが、調整の手間を低減し、仕上がり特性を良好にするコツでもある。

ちなみに上の写真は、東芝さん謹製のデュアルPch J-FET、2SJ75-BL君ね。 あらかじめメーカーサイドで特性チェックされた 2SJ74-BL君の中から、特性が似たもの2本を選び出し、アルミ製のケースを被せたものらしい。


っくり返して、ウラ側から見た2SJ75君(笑)
よ~く見ると、TO92型の黒いカマボコパッケージが向かい合わせにくっつけられている様子が判りますな。

これ以外に、製造時点で隣り合わせになったものをワンチップに切り出した、モノリシックタイプのデュアルFETも昔々に入手してあるので、こちらも機会があれば試してみたいと思う次第。



いうことで、ひょんなことから現時点でも結構な絶滅危惧種2SJ75君を5本ばかり入手したんだけど、まずはいつもの半導体アナライザでIDSSのチェックでも。

最初の2本は、とりあえず「文句なし」のレベルですなぁ
パッケージングされている 2つの素子をプロットして重ね合わせてみると、ほぼぴったり重なってくれてますワ


ょっとズレたのが居てましたか・・・ という感じだが、まだまだ十分に許容範囲内ですな。



半の2本は、IDSSレベルで 10%までは行かないが、要調整レベルの差異が含まれているという雰囲気。 この誤差をどう見るかというのは難しいところだと思うが、全く無作為に抽出した2本ではお話しにならない位特性が違うということを考えると、許容範囲内と見るべきなんだろうね・・・。

ちなみにこれは余談だが、今回この2SJ75君を購入したショップでは、2SJ74-BLの単価とこの2SJ75-BLの価格差が数十円というレベル。 中に2SJ74-BL×2本分相当の「具」が詰まっている上、選別ペア取り済みであることを考えると、やはりものすごくお買い得な印象を受けますなぁ(笑)

ということで、将来への投資ということで、活用プランでも考えておきましょうかね~

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