2020年6月22日月曜日

プラズマクラスターイオン発生器本体も今回は分解掃除が必要だな・・・ (Part-4)

Part-3では、プラズマクラスターイオン発生器のメンテナンスを効果的にやっつけるため、自分への備忘録を兼ねて分解方法をおさらいし、ついでにと言っては何だが、イオン発生ユニットの回路基板に載っている ICの素性を少し予測した上で実験を一発挟ませてもらった。

ということで、今回 Part-4では、
  • イオン発生ユニットに搭載されている ICの電源切断に加えて、7番Pinへの配線を切断してロジックレベルを変更できるように改造してみる
  • 古いイオン発生ユニットを実働環境に戻した状態であと少し頑張ってもらえるよう、上記改造に使った回路を元のケース内に組み込んでみる
  • 改造箇所の設定を変更して、実機テストにて結果を確認してみる
こんな感じで今回も進めてみようかと(笑)


ずはユニバーサル基板に組んだ追加回路を古いイオン発生ユニットに仮接続して動作確認しているところから。 まぁ回路自体は簡単なので配線に間違いがなければ問題はないはず。 追加した確認ポイントの設定を変更して、挙動の確認でも進めてみましょ~



回の実験ではトグルスイッチと抵抗のみだったんだけど、もう 1回路の切り替えを試してみましょうということでユニバーサル基板に組んだ追加回路はこんな感じで。
ICの電源と Pin7に与えるロジックレベル確認用にパイロットランプの LEDを付けてみた。 それとイオン発生ラインが加圧されているかをモニタできるように、都合 3個のLEDを接続ね


オン発生ユニットの回路基板とドッキングしてみるの図。 前回の実験時に R30 (56Ω) のチップ抵抗を取り外してあるのだが、改造がまだの場合は忘れずに取り外しておく、と。 それと、ICの Pin7は GNDの太いパターンに接続されているので、パターンカットが必要になる。 試される場合は上の写真を参考にカッターナイフ等でサクッとカットして不要なレジストを剥がしておく


オン発生ユニットに追加回路を接続した状態で本体に挿して動作確認を済ませて・・・ と。 問題がないようなら、次は実働環境に戻してもそのまま使えるよう元のケースに組み込む算段ですな。



い、こんな感じでイオン発生ユニットの樹脂製フタを加工、追加回路を組み込んでケースを閉じておく。 加工は現物合わせなのでテキトーに済ませてしまったけど、何とか収まったかな



体に組み込んでの動作確認も、どうやら問題なさそうな雰囲気かな。 トグルスイッチでの切り替えだとレバーが邪魔に感じたんで、最近出番が少なくなったスライドスイッチを使ってみたのは正解だった。 フィルターを閉じた状態でもつっかえたりすることもなく、パイロットランプ用に取り付けた LEDの視認性も問題なし。 本体はこの状態で一旦犬用ケージの脱臭用環境に戻させてもらいませぅ。



オン発生ユニット回路基板の改造箇所、それに追加回路の回路図はこんな感じ 
LEDについて少し補足しておくと、赤色 / 黄色のLEDで ICの Pin8(電源)、それと Pin7のロジックレベルを確認できる。 ICに電源が供給されている状態であれば、Pin7がHレベルで赤色、Lレベルで黄色のLEDが点灯する。 電源が供給されていなければ、赤色も黄色も点灯しない。 緑色のLEDは、イオン発生用の電源が加圧されていればそのまま点灯状態になる。

最後に今回の実験結果・・・ なのだが、
  • ICの電源を切った状態で本体の電源を投入すると、“II” (風量強) ランプ点滅状態で起動せず (Pin7の設定を変えても挙動は変わらず)
  • ICの電源を入れた状態で本体電源を再投入すると、正常に起動する (Pin7の設定を変えても挙動は変わらず)
  • または、“II” ランプ点滅状態から ICの電源を入れて、本体電源ボタンを押すと起動できる (Pin7の設定を変えても挙動は変わらず)
  • Pin7をHレベルにして本体を起動した状態使っていると、1時間ほどで運転が停止する (そのまま電源ボタンを押すだけで運転再開できる)
前回の実験結果から、「ひょっとして、この ICって I2Cな EEPROMなのか?」という新たな予測を立ててみたんだけど、一般的な I2Cの EEPROMは Pin7をHレベルにすると書き込み禁止の状態になるので、何となく予測は少し正解に近づいたように見えますな。
前回の実験結果への考察で、起動後に ICの電源を切っても運転が継続されているのは、単にエラー処理をサボっているから・・・ と推測したんだけど、今回 ICの電源が入っていて Pin7をHレベルにした状態では、4回ほど試して何れもほぼ 1時間で運転が止まってしまった。 つまりエラー処理としては一応は機能しているということだろう。 おそらくこの 1時間のインターバルで書き込みアクセスが発生しているのかと。 但しそのまま電源ボタンを押せば運転再開となるんで、重大なエラーだとは認識されていないっぽいな。 前回の実験で運転が継続できたのは、どうやら ICの電源を切ると一緒に Pull Up用の抵抗が GNDに落ちて Pull Downに化けるので、処理をサボっているのではなくエラーの検出そのものが機能しなくなるのではないかと思われる。

さて、この ICの素性を確定するためには、個別に I2Cなデバイスとしてアクセスしてどんな挙動を示すかを確認するのが最も早道のような気がするんだけど・・・ どうしますかね。 今後の続編記事についてはもし何か有用な情報が得られればということで、流動的にしておきたいと思う 

ではでは、ひとまず今回はここまでで区切らせてもらいましょ・・・

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2 件のコメント:

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