2020年6月14日日曜日

レベルメーター用途な VFD君の点灯試験をやってみた (^^)

日続けざまに Aitendo's電子工房で購入したレベルメーター用途なVFD君。 せっかく光りモノに目が眩んで衝動買いに走ってしまったということで、キモチが持続しているうちに点灯試験やっとかないとイケマセンなぁ、ということで(笑)


つものように、まずは実験がうまくいっている写真からご紹介しておきましょ~かね
上の写真は最初の購入時に品切れのため購入できず、後から在庫が復活していたときに購入した “dB” 目盛りのVFD3065A君。
Aitendo's電子工房の商品ページにも点灯させた状態の写真は掲載されているのだが、このテのアイテムは実際に電源を繋いで点灯させてみないと細かいところまでは判らないんで、点灯試験をやりつつピン配も調べながら少し時間をかけて見ておいた次第
この実験環境では、フィラメント電圧が DC5V、アノード電圧は DC24V。 メーターの針に相当する部分の蛍光体が黄緑色のため、あまり明るく見えないので工夫が必要かもというところかな。

今回購入した一連の VFD君たちの共通点について先にひとつネタを記しておくと、一般的に広く使われている VFDは、フィラメントとグリッド、アノードを持つ “三極管構造” なのだが、今回購入のアイテムは何れもグリッドがない “二極管構造” だ。
VFDのグリッドは、プラスの電圧をかけることで一般的な四極管や五極管のスクリーングリッドのようにフィラメントから放出される熱電子がアノードに到達するのを助け、電圧をかけなければ遮蔽する役目を担うのだが、これがないことで似たような表示パターンのアノード電極を共通接続して並べておいて、桁毎に配置したグリッドに順次電圧をかけて “ダイナミック点灯” の制御をすることができなくなってしまう。
この VFD君の場合も、メーターの最下部に [1]~[8] のスケールが振ってあって、最初は「補助的な第二のレベルメーターに使えるかも」と考えてみたんだけど、アノードが左右共通接続で、それを切り替えるグリッド君は居ない・・・ ので左右別々の内容は表示できません、と


いての写真は、VFD君の点灯試験用にでっち上げた実験用電源。 先日デジットさんで仕入れてきた特売品の DC/DCを2つ並べてみた。 自分が普段使っている実験用電源は 1chタイプで電圧の上限も 18Vまでなので、VFD君の点灯試験には役不足。 そこで、±15V (1.5W) の電源を 15~30Vまで少し広範囲に可変できるようにセッティングしたものと、もうひとつフィラメント用に 5V (6W) の電源を搭載しておいた。


番手の VFDは、表示大きめ&1ch 19段階表示のVFD7648A君。 ここから先は初回購入分のアイテムたちね。 この VFDの実験も当初のフィラメント電圧は 5Vからスタートしたんだけど、ちょいと電流値が多めに感じたので別の実験用電源につなぎ換えてもう少し低い電圧からスタートしてみたところ、3.3V程度まで落としても表示品質はほとんど変わらないように感じた。 データシートがないんで本来の設定は不明だが、自分的には 3.3Vに設定して使ってみようかと思う。 でないとこの DC/DCで 2本の VFDを賄うのが苦しいというのも確かなんでね・・・。 あと、アノード電圧は少し低めの 20V程度でOK


回の最後、三番手の VFDは、表示大きめの2ch 16段階表示のVFD7627A君。 最初にご紹介した VFD3065A君と同じ16段階表示なんだけど、目盛りが dBではなく Max500Wというあり得ないスケールが振ってある。 まぁ目盛りは飾りなんで気にしないけど、見た目はこっちの方が良さげな感じに見えますな。 目盛りの色使いも青色主体で目立ちすぎず、針がライトグリーンの明るい蛍光体なので視認性も良好 あと、センター部分に 7セグの数字が2桁あって、これらは個別に制御可能。 もしニーズが合えば、音量やトーンコントロールのディジタル設定にも使えるかも、というところか。
この実験環境では、フィラメント電圧が DC5V、アノード電圧は DC24V。 VFD上部にも端子が出ているのだが、表示内容からすると・・・ 多分設定は不要かと(笑)

最後に、今回の VFD君たち三種類の点灯試験をやってみた自分なりのコメントを記しておきたいと思う。
  • 冒頭にも記したが、今回のアイテムたちは全てグリッドが存在しない “二極管構造”
  • そのため、全ての表示は “スタティック点灯” で制御する (グリッドを使っての切り替えは不可)
  • 一般的な三極管構造のものよりも、表示内容 (アノードの面積や他の電極との位置関係) による明るさムラが多い&他の表示内容に明暗が引きずられる
  • フィラメントをDC点火すると、左右で明暗の差が目立つ (フィラメント電圧が高いほど、横に長いほど目立つ) → AC点火の実験が必要かも
こんなところかな。 まぁナレッジもたまってきたんで、あと2品種ある分の点灯試験もやりつつ、応用にも活かしましょ~


灯試験の準備と平行して使えそうなデバイスがないか等、ジャンク箱漁りも進めていたんだけど・・・ 高耐圧ソースドライバの TD62783APが 16個も出てきましたがな
多分問題なく使えるとは思うものの、VFD君の電源をうまくフローティングにできればドライブは PNPトランジスタか Pchの MOS FET単発で賄えるはず。 この ICを消化するためにわざわざロジックを挟むのもイマイチだし・・・ 良い考えが浮かばなかったら没かな(苦笑;


してこちらは・・ 5ポイント LED用レベルメーター制御IC LB1415君。 これもすでにいつどこで入手したのかは忘却の彼方ですwa。 結構たくさんあるんで、一瞬カスケードにして実験回路作れんかな・・・ って思ったんだけど、やっぱり箸にも棒にもかかりませんな(笑)

 ではでは、ひとまず今日のところはこの辺で・・・ かな

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