2015年3月17日火曜日

6418サブミニチュア真空管 vs 半導体アナライザの巻

空管 と半導体アナライザ。 考えてみれば、妙な組み合わせでもある(笑)
少し前に友人が企画したヘッドフォンアンプの試作に付き合わせてもらったのだが、その後基板の改良と一部定数変更があり、せっかくなのでと新バージョンの部品一式も預かって組んでみることになったので、本組みの前にちょっと温めていたネタを試してみることにした次第。


ちらがその実験環境
ブレッドボードに 3端子レギュレータとCRちょろちょろという組み合わせだが、要は最低限この真空管が動作できる環境をでっち上げてやり、半導体アナライザを接続して「何かの半導体に騙して その特性を計測してみようという寸法。

とりあえず、ヒーター用の電源にと LM317Tを使って1.2V強を生成してやり、そのヒーター用 とスクリーングリッド電源のドライブを兼ねた実験用の安定化電源を接続したところ。 一般の真空管に較べて桁違いに低い電圧で動作するサブミニチュア管ならではの構成ではあるが、果たしてうまくコトが運びますか

まず最初に、接続した半導体がどんな素性なのかをアナライザに認識させる“Identity”という動作が必要なんだけど、しょっぱなからアウトのようですなぁ(苦笑; グリッド~カソード間で、PN接合ダイオードっぽい認識になって、もう1本、プレートとスクリーングリッドをまとめてつないだ端子は何もつながってないことにされてるし・・・

ということで、暫定的に手近な J-FET 2SK246君をつないで Identifyしてやり、認識後にプローブをつなぎ替えてカーブトレースしてみることにした。


初は三極管接続 スクリーングリッドの配線は、プレートにまとめて接続してカーブトレースね


いては五極管接続 スクリーングリッドの配線を分離し、実験用安定化電源を12Vに設定してつないでみると。

とりあえず測定は無事に走ってそれらしいカーブが出てきてはいるんだけど、ちょっとグラフのスケールが合っていないような感じですなぁ。 おそらく電流検出値が小さすぎるだけなんだろうけど、さすがにこのままでは見辛いので数値データをエクスポートしてやり、MS-Excel君に食べさせてみようと画策してみるの図



クスポートしたデータをそのまま Excelにコピペし、グラフウィザードの散布図でグラフ化してみたところ。



う1本のサブミニチュア真空管も同様に計測して・・・

ノイズの影響だろうか、ちょっとグラフが荒れている様子が見えますな。 まぁ今日のところは、それらしい傾向が判ればOKということにしておきますかね。
あと、三極管接続時の12V地点、五極管接続の12V地点で計測値に開きがあるように見えるのだが、今回はスクリーングリッドにも12Vをかけているんで、ほぼ同一の結果になってくれるものと思っていたというのが正直なところ。 この差はスクリーングリッドに流れる電流なんだろうか・・・

ということで、誤差要因はまた機会のあるときに検討してみるということにして、今日はとりあえずこの辺で区切っておきましょ~かね・・・

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