友人が頒布を計画中のヘッドフォンアンプキットができあがり、資料作成中との話を聞いた。 製作過程での注意点がないか、再現性がどうかなどの確認がしたいとのことで、急遽私が試作をさせていただくことになった次第。
ジャジャ~ン。 こちらが完成したヘッドフォンアンプの基板
企画中の話は事前に色々聞いていたので、とりあえず頒布準備が整ったら私も1台買ってみようと思っていたところ。 今回好条件で試作の話を振ってくれたのは私にとっても願ったりということで、早速友人宅に出向いて半田付けにいそしんでみたというワケでしてね(笑)
簡単に構成を記しておくと、中央に鎮座しているのがご本尊のサブミニチュア管 6418君が2本。 直熱型の5極管なのだが、このキットではこれを3極管接続で使用し、この後段にユニティゲインのOPアンプを配置してヘッドフォンをドライブしようというものだ。 OPアンプはアナデバのOP275Gが使われているが、こちらは交換可能なのでご贔屓のチップがあるなら載せ替えも楽しめる。
こちらは基板のハンダ面。
両面とも真っ黒なレジストなのでパターンを追いかけるのは難しいけど、アクリル板でカバーしてそのまま使おうと思う人には黒色がいちばん良さげな感じですな。
今回の試作には鉛フリーの半田を使ったんで、仕上がりはいつもの千住金属製共晶半田に比べて艶がないようにも見えるけど、まぁこんなもんでしょう。
あと、最初に頒布されるバージョンは、電池スナップの金具が基板とフィットしない箇所があるので、金具を少し曲げて修正してやらないといけないようだ。 まぁ現物を見ながらラジオペンチで少し曲げてやればOKなんだけど、とりあえず頭の片隅には置いておこう。
こちらはオプション品の、カバー用アクリル板とスタッド、ネジ類などなど。
ご本尊のサブミニチュア管が入っていた箱も記念に持ち帰ってきた(笑)
これは余談だが、昔の日本製真空管が入っていた元箱は、中身を取り出そうとすると、ボール紙で作った緩衝用のスペーサーごと挟まれた状態で出てくるのだが、このサブミニチュア管のスペーサーは箱と一体化してやがるし(苦笑;
箱のフタを開けて指で押し出そうとしても出てこないからと、中にラジオペンチやピンセットを突っ込んでごにょごにょしていると、ご本尊を壊してしまいそうな予感がしますワ。 で、自分がやってみて感じた失敗のなさそうな取り出し方法はというと、箱の上下ともフタを開けてご本尊の上下の向きを確認したあと、箱の中央付近の対角コーナーに手を添えて押してやる。 緩衝材の中央が開いてきたら、下側のリード線が生えている方から滑り落ちるように誘導してやればOKかな・・・ はい。
今回は無事に一発完動してくれましたな
ということで、動作確認が終わったら早速持ち帰って試聴だ~
まだそれほど長い時間聞き込んでいないけど、DigiFi No.16付属 D/Aコンバータ搭載のヘッドフォンアンプでは、ベースの響きがちょっと汚く濁って聞こえる曲があったのが、こちらにつなぎ変えてやるとウソのように濁りが消えたとか(笑)
あと、中高音の響きもこちらの方がイイ感じに聞こえますな
まぁとりあえずは私の個人的感想ということで、今日のところはこの辺で。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ本家のまとめページも覗いてみていただきたい。
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