2014年5月31日土曜日

最新FET規格表

CQ出版社の出している半導体製品の規格表シリーズ。 有名どころといえば“トランジスタ規格表”だと思うが、広範囲なジャンルに手を出すようになって色々なデバイスを扱おうとすると、トランジスタ以外の規格表も揃えておきたいと思う方も多いのではないだろうか。


日の夜、ふと考えることがあって入手してきた 2008/2009年版の“最新FET規格表”でごぜ~ます

今は2014年なので決して最新ではないのだが、ここ最近のディスコンオーディオパーツを色々調べているとなぜかこの本に行き当たることが増えてきて、実はコイツも出版元品切れ状態で重版未定という、要はディスコン扱いということのようで・・・

マイナーなデバイスの規格表は毎年更新版が発売されることはなく、新しいのが発売されるのはせいぜい数年おきだと思うので、そろそろ更新版が発売されるかも・・・ という見方もあるのだが、某アマゾンの古書ショップで定価の何倍もの値段が平気でつけられているのを目の当たりにすれば、「とりあえず大きな本屋に行って見てみるか」と思うのも自然な姿かと。


事帰りに梅田の紀伊國屋書店に寄ってみたところ、すんなり発見 そして確保


が家の本棚に並んでいる中で、これより以前のFET規格表はというと、2001年版までさかのぼることになる。
最近ディスコン扱いになった定番のFETはそのほとんどが2001年以前に開発されたものなので、この規格表に載っている情報があれば大体間に合うレベルといえる。 が、電源やスイッチング用途で使われている MOS FETなんかは新しい品種がたくさん作られているワケで、できれば新しい品種も掲載されている資料を持っている方が望ましい姿だと思う。


らにさかのぼること 26年(笑) 1975年版の FET規格表でございます


の時代はFETの品種自体が少なかったので、掲載されているリストも一覧表形式なら数ページあれば掲載できてしまう程度でしかなかった。
さすがにそれだけでは書籍として成り立たないので、用途別早見表や詳細特性図、応用回路選などでページ数を稼ぐ工夫もされていたということですな。

で、新しい規格表を買ってくると、必ず検討しなければならないのが「古いのを処分して良いか否か」という判断かも。

この1975年版は、2SK19をはじめとする初期のデバイスの情報が比較的詳細に掲載されているので、ある意味貴重な資料といえる。 それほど分厚いものでもないので、処分という選択はあり得ないだろう。


は 2001年版(左側)と、2008/2009年版(右側)の内容を確認して・・・ と。

この期間には、ルネサステクノロジやイサハヤ電子に移管された品種があったりと、メーカーサイドではちょっとややこしいイベントがあったとは思うのだが、我々からすると基本的に新しいものが古いものの全情報を含んでいるという「上位互換」が守られていればOKなんだけどね。

ということで、軽~く確認してみたのだが・・・
これ、ダメダメですがな SONYブランドのFETが全部削除されてるやないですか・・・

編集サイドで何があったかは知る由もないのだが、結局のところこの2001年版も処分できませんという結論にせざるを得ないということで

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