テレビやラジオから抜き取った中古品の真空管を使ってオーディオアンプを作ろうとするとき、よく問題になるのが「μが高い球が意外とない」という事実だろうか。 明らかにテレビ、ラジオ、オーディオアンプでは使われている真空管の傾向は異なっているので、転用でテキトーな球がなければ、新たに購入するか、回路方式を変えるとかの選択を迫られることになる。
ということで、今さらながらちょっとだけ真空管を買い足してみた次第
オーディオ用途でμの高い球といえば 12AX7A、ラジオ用途では 6AV6 / 12AV6などが有名どころとして挙げられるが、テレビ用途では意外とμの高い球がなく、しかも双三極管では低μのものばっかりだ。
手持ちの球を活用してアンプを作るという「大義名分」を厳密に守るなら、ないモノはないと割り切って増幅する段数を増やしたり、FETやトランジスタなど半導体のチカラを借りたりするのもアリなんだろう思う。 が、μの高い 12AX7Aを買ってくれば 1段のアンプでドライブできるとなれば、やはりそのあたりは悩ましい判断をしなければならないようで・・・
ということで、某オークションでゲットした日本製 NECブランドの12AX7A君
いちばん左にあるのは、同じくオーディオ用途として有名な低雑音五極管 6267君。
オークションの説明では一応中古球となっていたが、この3本に関しては新品同様に見えますな。 一緒に写っているハコにも「新品」って書いてあるし(笑) すでに12AX7A君は、現在製作中のアンプに差し込んでみて、動作OKなのは確認済みね。
最近では12AX7系統の日本製はあまり出回ることがないようなので、適価でこれらの球を入手できたのは幸運だったかも。
オークションではセットで出品されていたので、我が家に一緒にやってきたラジオ用の球たち。
これらは今すぐ使うことはないけど、将来の工作ネタに備えて在庫しておくことにしましょうかね。 左から、周波数変換用の七極管 12BE6、中間周波増幅用の五極管 12BA6、電源用半波整流二極管 35W4。 それと、新品箱入りの検波低周波増幅用二極三極複合管 12AV6ね。 これに電力増幅用の 30A5があれば、トランスレス五球スーパーラジオ用の球がワンセット揃うことになりますな。
裸の球たちはガラス壁面に内部電極からの飛散物が付着しているので、ある程度使われていたものであることは間違いなしという感じですかね。 12AV6のみが新品箱入りということで。
オークションを利用し出すと、手持ちの球で賄えるハズだった出力段用の球の新品が出品されているのを見付けてしまい・・・
いけませんなぁ・・・ 新品箱入り未開封の12BH7A君が適価で出品されていたのを発見してしまい、ついつい予備球にと手を出してしまいましたがな(笑)
未開封の貴重な球ではあるが、遠慮なく動作確認のために開封させてもらう・・・ と。
はい、こちらも動作の方は全く問題なしですな
今回入手した球は、何れも長い間眠りについていたはずなので、動作確認時にヒーターのみ1時間程度通電しておき、その後B電圧を加えるように、ちょっと慎重な対応を心がけてみた次第。
今回はちょっと衝動買いっぽい行動をしてしまった感はあるけど・・・ まぁまぁ良い買い物をさせてもらったということで、締めくくっておきましょ~かね
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