2010年8月29日日曜日

ジャンク扱い“カラーパターンジェネレーター” 開腹調査の巻

こしばらく、電子工作ネタから遠ざかってしまい、申し訳なく思っている。
どうも仕事の方が変に詰まってきた状態で、昨日8/28(土)も野暮用で出勤しなければならなくなってしまったし、ひょっとしたら、お盆休みに出勤した代休もしばらくは取れないかもしれないなぁ・・・ と、イヤな予感がする。
どっちにしても、これ以上忙しくなるようなら、Blogの更新もペースを落とさないといけないかも。

さてさて、お盆休み前 8月7日の日本橋ウロウロで仕入れた“カラーパターンジェネレーター”の動作確認がとりあえず終わったので、定石に従って「開腹調査」を行ってみたいと思う。 詳細なレベルまで調査するかどうかはまだ全然決めていないのだが、もし小改造を行うことでもっと便利に使えそうなアイディアがひらめいたら、その時は別途考えることにしますかね。


初はケースの上カバーを外してみた。
いきなり大きな1枚モノの基板が、ほぼケース全部を占領したカタチでマウントされているのが確認できる。 背面パネルには程良い大きさの電源トランス、そして調整用VRが3個とコネクタなどが取り付けられている。
早速フレームに固定されているネジ4本を取り外してみたのだが、けっこうな数の配線が前面パネルへと伸びており、基板だけを取り出して手軽にメンテできる構造にはなっていないようだ。 背面パネルからの配線は、コネクタで接続されているものもあったので、ちょっとは期待したんだけど

どちらにしても、このパターンの雰囲気からして、かなりの数のICやトランジスタなど、ディスクリート部品で構成されている雰囲気がする・・・


ちらは背面パネル。
先ほどの調整用VRのほか、S映像出力、RGB出力、カラーサブキャリア出力などの端子が並んでいる。
RGB出力端子は、ひと昔・・・ いや、はるか昔8BitPC全盛期に使われていた 8Pin角形ディジタルRGBのようだ。


よいよ、基板オモテ側のお出まし~
いや~、何というか、これは「芸術」というレベルに感じるのは私だけだろうか・・・
74LSシリーズのTTLがずらりと4列にも並べられている。 反対側には、アナログ回路と思しきエリアや、電源回路など、比較的明確にエリア分けされている様子が伺える。

イマドキの構成なら、CPU制御にしてプログラマブルロジックでタイミング信号を作り、ROMに入った波形データを読み出して D/A変換して・・・ というパターンが真っ先に浮かぶのだが、専用に作り込まれたハードロジックTTLの基本機能を組み合わせて作るというのも妙に新鮮に映る。


発振の水晶振動子がある付近を抜き出してみた。
源発振の周波数は 14.31818MHz。 その横には 2SC1815と74LS04がある。 このあたりで発振されたクロックが、74S112AN×2個を使って分周されるという雰囲気だな。 その他にもカウンターやフリップ・フロップのICはたくさん使われているので、回路をたどるときっと勉強になると思う次第。

あと、面白い部品も載ってますナ。 JRC(新日本無線)の NJM1496Dが2個、“ダブル・バランスド・ミキサ”のICだ。
きっとこのあたりで、色信号の平衡変調をやっているんだろうな・・・


いては、アナログ回路と思しき部分。
この写真の上側は「ビデオアンプ」ブロックだと容易に想像が付くのだが、下側のブロックはいったい何の回路だろうね。
ダイオードと抵抗、トランジスタがてんこ盛り状態。 ちなみに、ここで使われているトランジスタは大半が 2SA1015だったりする。


の写真は、電源ブロック付近。
トランスから伸びるリード線が接続されている部分には、個別のダイオードが12本並んでいる。 ブリッジ整流×3回路という感じかな。
スグそばには、大きな電解コンデンサと、放熱用フィンが取り付けられた7812が2つ。 おそらくアナログ回路用には、ここで作られた±12Vが供給されていると思われる。
あと、この基板からリード線が伸びて、ロジック回路用と思われる7805もシャーシーに取り付けられている。


後のイメージは、前面パネルのサブ基板。
表示パターンの切り替えスイッチはメイン基板に装着されているのだが、RFモジュレータの出力端子と切り替えSW、トリガ用出力端子とモード切替SWもこのサブ基板にまとめられている。
RF出力の 2ch/3ch切り替えSWのパターンを少し辿ってみると・・・ その先にはトリマコンデンサが取り付けられているだけですか

さてさて、駆け足でここまでバラしてみたのだが・・・ やっぱりこれをいぢくって何かしようというのは、あまり
得策ではないのかも知れないな。 ガチガチに固められた「ハードロジックによるタイミング回路」は、全回路を解析してやれば継ぎ足しや切り貼りも可能になるんだろうけど、そこまで持って行くのはきっと大変だろう

とりあえず、しばらくこのままにしておくのが正解かな・・・

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