
時ははるか昔、トラ技2002年5月号の付録に電子回路シミュレータ“PSpice”が入っていた。
ちょっとしたアナログ回路の回路定数をテキトーに決めてシミュレートしながら調整してみたり、フィルタ回路の特性を知りたいときなんかにちょいちょいとシミュレートできるので、けっこう重宝していた。
しかし、少し使わない時があるとご無沙汰になってしまいがちなようで、ここ最近1~2年はほとんど動かしていなかったというのが正直なところかも。
ということで、今日は先日仕入れてきたインダクタの値が妥当かどうか、久しぶりに“PSpice”を動かして、ごく軽く挙動を調べてみようと思う。
え? 目的は何かって?
やっぱりLEDのスイッチングドライブかな

早速、こんな回路を入力してみた。
100uHのインダクタ、それに1Ωの抵抗、そしてパルス信号源。
電源用ICやLEDドライブ用ICのデータシートをみると、回路定数の決め方が書いてあることが多いのだが、特にインダクタが絡むと理解しにくいと思うのは、きっと気のせいではないハズだ。
やはり最初は自分の知っている理屈だけを選んで回路や定数を決め、シミュレートして様子を見てみようと思う。
さてさて、適当なインダクタの両端に電圧をかけると、抵抗のように決まった電流が流れる訳ではなく、時間とともに流れる電流が増えていくような動作になる。 そして電圧を0にすると、流れていた電流はいきなり止まることはできず、今までと同じ方向に流れ続けてゆっくり減衰するような挙動になる。
ここで計算式を一発

インダクタ両端に電圧を加えた後のある瞬間の電流は、
・i(t)=(V/L)×t
で表されるので、シミュレート結果と比べてみよう。
シミュレート結果はこんな感じ。
10uS幅で12Vのパルスを100uHのインダクタ両端に加えると・・・
・i(t)=(12/100uH)×10uS ・・・1.2[A]
1Ωの抵抗が入れてあることを考えると、大体合っているよね。
ということで、例えば電流が400mAになったときに入力をOFFにしてやると、しばらくは負荷に電流が流れ続けてくれる。 そして、この電流が350mAまで減ったらまた入力をONする・・・ としておけば、何となくそれらしい動作にならないかな~と考えてみる。
もう少し遊んでみますかね・・・

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