前回から少し間があいてしまったが、そろそろ「どういうカタチで応用するか」を具体的に検討していきたいと考えている。
応用の第一歩は分解からということで、前回ケースを開けてみたところからさらに進めて、各基板の様子を調べて行くことにしよう。
ケース内部をよく見ると、既に基板端部のネジ穴らしき箇所のネジがなくなっていることにお気付きのことと思う。 唯一緑色の基板向かって右下1箇所にネジがあるだけなのだが、要はケースのガワを止めているネジが、基板の固定も兼ねていると。 それ以外にもネジ止めが省略されている箇所もあるようだが、ケースの底からロック用のツメが出て基板を挟むように工夫されており、この状態でも基板はしっかり固定されている。
あと、背面に出ている背の高いD端子と4連のピンジャックは、強度的にもちょっと弱そうなため、別途固定ネジがパネルウラ側に付いている。
こちらは、ディジタル信号処理系と思われる基板。
フィルムケーブル1本と、おそらく電源系統と思われるコネクタ1つを外せばすんなり分離できる。
基板オモテ面には、そこそこ集積度の高そうなチップたち。
・NEC uPD61167
EMMA2TS OFDM内蔵ARIB簡易セットトップボックス向けLSI
・SPANSION S29GL128P90TFCR2
128Mb Flash ROM
・HYNIX H5PS5162FFR
512Mb(32Mx16) DDR2 SDRAM
そのほか、OP-AMP NJM4580や電源用と思われる小さなIC、個別のトランジスタなどが見受けられる。
そして、基板ウラ側。
特にコメントは不要かな。 やはりBGAチップのウラ側はパターンが込み入っている。
チューナー、出力端子、B-CASカードコネクタ、電源回路などが搭載された基板。
基板がベークライトの片面タイプのためか、あまり集積度が高そうな印象はない。
特徴的なパーツとしては、
・ALPS TDQN4-007A
チューナーユニット
・松下 MIP2K4
周波数ジッター機能内蔵12W電源制御IC
・NEC PS2561A
電源用フォトカプラ
・KEC KIA431A
TL431互換品シャントレギュレータ
こんなところだろうか。
そして、基板ウラ側。
今まで片面基板だからとなめてかかっていたのだが、意外とチップ部品がたくさんへばり付いているというのを再認識。
・STM ST8024C
Smartcard interface
・NEC uPD78F0501A
78K0/KB2 CPU (ROM=16KB, RAM=768B)
・SANYO LA73062V
LPF内蔵6ch Wideband Video Driver
そのほか、チップコンデンサや抵抗、個別のトランジスタやダイオードなどもたくさん・・・
こりゃ、基板を切って再配置しようなんて考えない方が良さそうだ
別アングルから、電解コンの載っている付近を写してみる。
ざっと見る限り、電解コンは“Rubycon”ブランドで統一されているっぽい。 無名の怪しいロゴの入った電解コンはなさそうだ。
あと、このあたりのパーツから少しコメントを記しておくと、
・電源入力は、個別のダイオード1N4005×4によるブリッジ整流。
・平滑コンデンサは47uF200Vが使われている。
→つまり、電源はワールドワイド対応ではなく、100Vのみ。
・電源、チャンネル操作ボタンは、フツーのタクトスイッチ。
・リモコン受光素子も、どこにでもある一般的なタイプのよう。
う~む・・・
とりあえず、今日のところはこのあたりで区切っておくかな。
もうしばらく続くはず・・・
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