2016年9月18日日曜日

秋月電子の2SC2240にもついに数量制限・・・ 低周波用TR事情は如何に

近の秋月電子さん、いきなりスポット入荷した稀少品の半導体が販売されたりする一方で、古くからある日本メーカーのディスコン半導体の流通在庫枯渇の影響で、ひっそりと姿を消して行くモノが出てきているというのも避けられない一面かも知れない。


い最近のイベントといえば、10本や20本のパックで販売されていた半導体がばら売りに変更されるパターンが増えてきた件が挙げられる・・・ のだが、そのついでに数量制限がかけられているモノが現れだしたのが、我々にとってもちょっとした関心事になろうかとも思う次第。

はい、上の画面にあるように、かのオーディオ用ローノイズトランジスタの有名どころ 2SC2240君にも、ついに 単品販売化+数量制限の枠がかぶせられてしまいましたなぁ (汗;

最も、パック売りと同条件で単品売りされるなら買う側としても大歓迎ではあるんだけど・・・。 今まで同梱されていたデータシートのコピーが省略されるのは良いとして、この 2SC2240君の場合は 20本400円で販売されていたものが単品で30円に変更されているんで、結局のところは「値上げと数量制限を同時にやりやがって・・・(怒;」というのが実際のところだろう。


い、こちらは私がまだ秋月さんの在庫が潤沢にある時期に購入させてもらった 2SC2240-GR君。 当時の価格は確か200本の大袋で1,800円だっけ。 hFEのランクにGRとBLがあるのだが、購入させてもらった 2013年の年末にはすでに秋月さんでは BLランクの販売はされていなかったんで、-BLの方は他店で比較的安価なところを探して買った記憶が残ってますな。


してこちらは、同じタイミングで購入させてもらったコンプリメンタリの 2SA970-GR君と -BL君。 GRランクは 2SC2240よりも少し高めの 200本入り大袋で 2,400円ナリ。 BLランクの大袋は販売されていなかったんで、10本入りの小袋を 5袋求めて、これも他店で後から買い足しをしたように記憶している。


い、これら 2SC2240君と2SA970君を取り出して並べてみたところ。
私の所有品は、何れも -GRが従来型マーキング、-BLが新しいタイプのレーザー刻印のものですな。


ょいと話題を変えて、その他のオーディオ用TRの話でも。
上の写真右側にあるのは、最近になって秋月さんにスポット入荷した日立の 2SC1345-F君。 比較的古くからあるオーディオ用ローノイズトランジスタだ。 まぁ利用価値が高いと思われるものの、価格の方は50円と少し高めで 1回あたり10本の数量制限も付いているんで、私もとりあえずこの 20本で打ち止めにするかもというところ。 何かのついでがあれば追加はするかも知れんが、がっつり購入する意義はなさそうな感じですな。

中央は、大阪日本橋の電気街徘徊中デジットさんで見付けた三洋製 Dual NPNトランジスタの 2SC3067-F君。 確か、値付けも 1本50円ほどとリーズナブルな領域だったものの、三洋さんの Fランクは hFEが 160~320なのであんまり自分的にピピンと来なかったためか「10本でいいや・・・」となった記憶が残っている。 これが -Gまたは -Hランクだったら買い占め確定なんだろうけど(笑)

そして左側は、鈴商さんで購入した 2SA1163-BL君。 2SA970と同系列 (スペックは微妙に異なるようだが) のオーディオ用ローノイズトランジスタがパック売りされていたんで購入させてもらった次第。 確か10本入りのパックもあってこちらは100円だったように記憶している。
ちなみに、コンプリメンタリの 2SC2713も販売されているようだが、残念ながら hFEのランクが -GRのみだったのでその時は買わなかった。

あ、そうそう。 秋月さんでも同様のチップトランジスタ 2SA1312君、それにコンプリメンタリの2SC3324君も販売が開始されているんで、少々値段がアレなのに目を瞑れば後継品としての活用も特に心配はないようにも思う。 品揃えとしては -GRも -BLも販売されてはいるのだが、チップのくせして5本で150円はちょっと・・・ (苦笑;

TO-92タイプのカマボコ型パッケージの石は、著名な作例で使われている東芝さん製のに限れば枯渇目前流通在庫がかなりお寒い状態になってきたというのが実際のところだと思うのだがいかがだろう。 しかしその一部はチップタイプで生産継続されているものもあるんで、チップに慣れるというのも選択肢のひとつだとも思う次第。 最もマウントは何とかなっても検査や選別が・・・ と思われる方もあるだろうが、私もこういうツールを用意しているんで、まぁ工夫すれば何とかなるのかな・・・ 面倒っちいのは仕方ないけど(汗;


後に私のジャンク箱に入っているちょいとビンテージもののTRをご紹介して終わりにさせていただきましょ~かね

時は1970年代後半。 私がまだ学生時代に三洋電機の下請け工場でアルバイトをしていた頃に入手した 2SC536-AUD-G君、それに 2SC1570-G君だ。

当時は輸出品のカセットテープ式カーステレオが日本国内の随所で製造されていたため、それらの製造タスクが下請け工場に発注され、さらに回路基板のマウント業務が当時私がアルバイトしていた工場へと回ってきていたという状況だ。

ちなみに NPNトランジスタ2段直結の簡易NABイコライザ兼用ヘッドアンプは、コストを気にしてか今で言う 2SC1815Lのような「ちょっとだけローノイズを意識した石」が本来の指定だったと記憶している。
確か、初段が 2SC536-AUD-F or G、直結の2段目が 2SC536-AUD-Fが指定だったと思うが、納期の関係で 2SC1570-Gが代品として入荷したのを目ざとくチェックしていた私って・・・ (笑)


い、こちらがトランジスタが入っていた大袋のラベルですな
当時の下請け工場に対しては、紛失や破損に対応するため 0.5%程度の予定外品が認められていたんで、工場オーナーの許可を得てそれらは無事に私の手元へと・・・ (笑)

元々500本の大袋でもらってきたものの、とても1人でこれを使い切ることはないだろうと200~300本を某サイトの不要部品活用に供出させてもらったんで、残りは100本強かなというところではあるが・・・ まぁこれもぼちぼち活用して行きましょうというところで。


記でご紹介したトランジスタ君たちのお顔でございます~

ちなみに 2SC536-G-AUD君、保管状態が良くなかったためか、足が少々腐食気味でハンダの乗りが悪くなっているのが悔やまれるところ。 使用時には足を少し磨いてハンダメッキしてから使うことになるんで、最近は出番も少なくなってきたかもというところで・・・。

はい、ではでは今日のところはこのあたりにて・・・

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