2016年9月3日土曜日

KORG Nutube ヘッドフォンアンプを使ってみた (Part-2)

KORG Nutube ヘッドフォンアンプネタ Part-2


回の記事ではいきなり基板のイメージを詳細に出してしまったんで、MFTの会場でもらってきた Nutube君のパンフレットを出し忘れていた(汗; ということで、今回はコレを最初に持ってきておきますかね。


ちらがウラ面。 Nutube君の諸元や特性図が記されているんで、これだけでもデータシート代わりに十分使えそうな感触かな

前回の記事で、試聴の際に 「ベースの音が原因になって他の音を歪ませているような・・・」 なんていう内容を記させてもらったのだが、ちょっと心当たりがあったんで早速改造させてもらった次第。


造箇所その1 はこんな感じで

Nutube君のアノード回路は330KΩという高抵抗が使われているので、出力インピーダンスを下げるための J-FETによるソースフォロワが入れてある。 そしてその出力が2系統に分かれて、片側は Line OUT端子、もう片側は音量調整用VRを通ってヘッドフォン用バッファアンプへと送り出されているのだが、問題はそこに使われているカップリングコンデンサにありましたということで・・・。

上の写真を見ていただくと丸わかりなんだけど、Line OUT端子へのカップリングは電解コンなのに、ヘッドフォン系統は忌まわしき 高誘電率の積層セラミック でごぜ~ました(鬱;
とりあえず、J-FETによるソースフォロワ出力のところには10uF、ヘッドフォン用バッファアンプ TPA6111A2D君の入力部分には 4.7uFの電解コンをパラっておいた。


して、改造箇所その2・・・。

音量調整用VRのつまみを触ると「ブーン」というハム音が聞こえるんで、軸をGNDに落とすためのリード線を追加しておいた次第。 まぁちゃんとケースに入れてやればこんな細工は不要なんだろうけど・・・。


い、改造を済ませて本来のサウンドを聴かせてくれるようになったということで、以前に作成した 6418ヘッドフォンアンプと聴きくらべてみた。

現状のままでは、何となく6418ヘッドフォンアンプの方が自分の好みに合っているかなというところではあるが、両者でバッファアンプのチップが違っていたり、Nutube君には J-FETによるソースフォロワが余分に入っていたりと、音に影響を与える可能性がより多くなっているというのも事実。 この後色々と回路をいぢくってみた上でエージングを進めるとどんな音になるのかが興味深いところでもありますな。

ところで、自分自身のスケジュール的にこのBlogの移転準備を進めないといけない時期に来ているということもあるので、この評価キットを Nutube君に興味を示している友人にしばらく貸し出すことにした。 個人的に試してみたいネタは色々あるのだが、しばらく Blogの移転作業を進めてもう少し目処を付けてから、これらのネタに戻ってこようかと考えている次第。

ひょっとしたら、友人が色々試してヒントをくれるかも知れないんで、まぁスケジュール的に余裕ができるまで、しばらくはクリーンなアタマにしておきましょ~ (笑)

ではでは、今日はとりあえずこの辺で・・・

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