2016年8月30日火曜日

KORG Nutube ヘッドフォンアンプを使ってみた (^^)

日の北海道旅行の途中、往路は新幹線 での移動にした関係で初日は東京に一泊して行程に余裕を持たせようとした経緯がある。 ちょうど当日は MFTの初日だったということで、私もビッグサイトを訪問させてもらったんだけど、数々の濃~い展示を見せてもらって感激しつつ、極め付けは KORGさんの展示されていた新型真空管 Nutubeに強烈に吸い寄せられてしまいまして・・・ 気が付いたら会場で頒布されていたヘッドフォンアンプを買い求めていた自分が居たと(汗;


日は会場の宅配便コーナーから自宅宛にブツを発送 しておいたのだが、旅行から帰着して一段落したところで届いたヘッドフォンアンプを使ってみたので、取り急ぎさらっとご紹介しておきたいと思う。



ットのパッケージはこんな感じ。 基板をプチプチに包んでテキトーな段ボール箱に入れただけという感じですな。
A4の紙に両面印刷されたドキュメント類が3枚ほど添付されていたが、キットの基本的な取り扱いと注意書き、保証規定なんかの他はあまり技術的なことには触れられておらず、パネル加工寸法や基板上の部品配置以外では、唯一回路図が添えられていた程度。


本尊の基板はこんな感じ。 中央やや左側に、サブ基板に搭載されたメインデバイスである新型真空管“Nutube”君が配置されているのが確認できる。
向かって左サイド(前面パネル側)には、電源スイッチ、入力端子(RCAピンジャック×2)、音量調整VR。 右サイド(背面パネル側)には、ACアダプタ用端子(2.1φDCジャック)、出力端子(RCAピンジャック×2)、ヘッドフォン端子(3.5φステレオミニジャック)が見える。

ちなみに、私が会場でこのキットを求めた際、全てでは無いにしろ部品のハンダ付けが必要と思って購入したのだが、開封してみたら全くその必要がなかったんでちょっとした脱力感に見舞われたというのが正直なところ(笑) 組み立てキットではなく、評価キットという意味か(?!) 作る楽しみ取るなよ・・・ と、少しだけグチを記しておこう (笑)。


いては、基板上の各ブロックを拡大して、少しばかりコメントを添えてご紹介しておこうかな

最初は入力バッファアンプのブロックから。
このNutubeはグリッドに正のバイアスを与えて使用する関係で、多少なりともグリッド電流の影響があるという配慮からか J-FETによるソースフォロワがバッファリングのために設けられている。 使用チップは 2SK209-BL(2SK117相当品)、入力端子からは音量調整等は通らず 1uFのフィルムコン経由でゲート端子に接続されている。
Nutubeのグリッドには半固定抵抗によるバイアス調整が設けられており、このソースフォロワの出力からは 10uFの電解コンを通して信号が供給されている。


ちらは Nutubeのアノード回路に設けられたバッファたち。
Nutubeのアノード負荷抵抗は 330KΩという比較的高い抵抗になっているため、出力インピーダンスを下げる意味合いでさらに J-FETによるソースフォロワが設けられている。 こちらも使用チップは先ほどと同じ 2SK209-BL君ですな。

ここから先は 2系統に別れて、片方はカップリングされて出力端子へ。 もう片方は別系統でカップリングされて、音量調整用VRを通ってヘッドフォン用バッファアンプに向かうことになる。


後はヘッドフォン用バッファアンプ。
使用チップは TIのTPA6111A2D君。 このブロックは説明不要ですな。


付のドキュメント類はこんな感じで
Nutube君のデータシートが同梱されているかと思ったんだけど、期待はずれでごぜ~ました。 別途会場に置いてあったパンフレットをもらっておいて正解でしたワ・・・。


部の観察が終わったら、お待ちかねの試聴と行きましょ~

取り急ぎ、
光ディジタル出力付きCDプレーヤー ⇒ DigiFi付録 D/Aコンバータ ⇒ Nutubeヘッドフォンアンプ

こんな感じで接続して聴いてみた。

まぁ第一印象という点では真空管アンプ特有の倍音はキレイに出ているんだけど、入力レベルを絞ってもベースの響きが濁るというか、ベースの音が原因になって他の音を歪ませているような、ちょっとマイナスポイントな印象がありますなぁ(汗;
ちなみにこのヘッドフォンアンプ、入力がそのまま音量調整VRを通らずにアンプに入っているんで、定格レベルが2VFSのD/Aコンバータ出力をそのまま接続するとレベルオーバーで歪んでしまう。 歪むほどの大入力を加えると Nutube蛍光面の光り方が信号にあわせて変化するのは見ていてオモシロイのだが・・・(笑) DigiFi付録の D/Aだと出力調整用VRが入っているんでレベルを下げることが可能だが、それ以外の入力ソースを接続する場合は自前で VRを入れる等、追加検討が必要かも知れない。

で、このベースの音がトホホな件はちょっと心当たりがあるんで、この後で少し時間を取ってその辺りを手直ししてみようかと考えている。 果たして改善されるか・・・ というところですかね。 ということで、続編はコチラへ。

ではでは、今日のところはとりあえずこの辺で・・・

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