2013年6月13日木曜日

“LD8113 蛍光表示管使用 6桁表示キット”製作の巻~ (Part-1)

日から何回かに分け、製作途中の写真をごく単発的にご紹介させていただいたんだけど、それぞれの記事に写真×1枚だけではやっぱりイメージは湧きませんワなぁ

ということで、現状としてはまだまだ最終形ではないのだが、表示ユニットとして体裁が整ってきたところまでを「一区切り」として、作業途中の写真なんかも使いながらざっとご紹介させていただきたいと思う。

それではそれでは、ちょいとレトロな単管VFD“LD8113”ネタ、一旦巻き戻しつつ再スタートしてみますかね


い、こちらが受領した部材とマニュアルが入ったパッケージですな。

当初は自分で「フルスクラッチ」するはずだったんだけど、基板の作成とキット化の情報が入ってきて「ぐらっ」と来たというのが正直なところ。

ちなみに私がこの“LD8113”というVFDを最初に入手したのは10年以上前の話で、その当時は一通り「味見」をした後、PICマイコンを使った周波数カウンタにまとめておいた。 これも今見直してみると色々改良願望は出てくる訳なんだけど、とりあえずまたの機会に。


の写真は、先ほどのパッケージから取り出した構成部材一式を並べてみたところ。

抵抗、コンデンサ、半導体、機構部品などのパーツ類は、カテゴリ毎の小袋に入れられており、元々それほどの部品点数でないこともあって分類は比較的容易な部類に入るかと思う。
要注意点としては、電源回路に使用するコイルが2種類存在していることかな。 VFDのヒーターを点火するための電源と、アノードに供給するための電圧を生成する電源、それぞれ目的が違っているので 220uHという同じ値であるものの、大きさの違うものが用意されている。 ここではヒーター用により電流が流せる(=巻き線抵抗が少ない)大きなコイルを使うのが正解だ。


品一式を小分けされている袋から取り出して並べてみたところ。
おっと、そういえば部品の変更依頼が届いていたのでチェックしておくかな・・・。



板のオモテとウラのイメージをどうぞ。

ご本尊の表示デバイスであるLD8113は ×6本のダイナミック点灯になるので、基板上ではグリッド端子を除いてそのままバス配線されることになる。 ユニバーサル基板や手作りの片面基板だとどうしても混雑した配線になってしまいがちなので、きちんと両面基板化されたものが用意されているとものすごくありがたいというのが正直なところかも。


品の確認が終わったら、早速基板に半田付けしてみるの図

今回、LD8113は自前のを使うことにしたので、ここまでの写真には登場していない。 やはりコイツらはかさばる上に位置合わせも必要なので、手順を考えるならやはり最後かな。
まずは背の低い抵抗やコンデンサ、それからICソケットやコイルなんかをやっつけてみると。

それと、写真では電源用のDCジャックが余っているように見えるが、これは今回自分がメインで使っているACアダプタの口と合わないので、とりあえず基板にマウントするのを後回しにしているためね。 付属のDCジャックは φ2.1のタイプだが、自分ではEIAJ(JEITA)電圧区分IIのヤツを使っているんで、とりあえず別付けの方向で。


の低い部品達が片付いたら、次はご本尊のLD8113君をやっつけてみる

LD8113の足は本数自体が多い上、同じ長さの硬い足が絡まった状態になっているんで、慣れないうちは穴に挿入するだけでもかなり大変かも知れない。
私も最初の2本ほどは、前からテキトーに足を突っ込んで、後ろ側はピンセットで直しながらチマチマ位置あわせしつつ挿入のサポートをしていたんだけど、結構だるいですな・・・
ここで例えば、前の足(長く)→中央付近の足→後ろ側の足(短く)・・・の順で足の先を何mmかずつ差を付けながら事前カットしておけば、穴に挿入した隣の足が邪魔になることも軽減されて実装効率が良くなるんで、ゼヒお試しあれ。

そして基板への部品マウント工程の仕上げは、VFDの位置あわせ・・・ これも結構試行錯誤が必要かも
とりあえず大体合ったところで、前と後ろ側の足 2本を仮ハンダしておき、微調整が必要であれば仮付けしたハンダを溶かしつつ位置あわせを行ってやろう。 そして左右方向も同様に。
管の内部で電極の具合が違う(工作精度が悪いとも言う)個体もあるようなので、あまり基板に密着させずに捻ったりする余裕も必要かな。 右から3本目の足が少し捻ってあるのに気付いたアナタは偉い・・・かも(笑)


示ユニットの部品マウントが完了したところで、動作確認や調整のための追加配線を検討してみる。

ここでは、表示ユニットの下に大きめのベースボードを連結するため、適当なピンソケットとヘッダーを使って連結、具合を見ながらスペーサーを入れてネジ止めして固定することにする。

ということで、秋月さんで求めた長ピンタイプのピンソケット(2列タイプ)を 1列にカットしてあてがってみた。 ちなみにピンが上側に飛び出ているところは、テストポイントとして活用予定ね。


ースボード上には、マイコンやら操作スイッチ、その他アプリケーションとして必要なパーツを載せて組み立ててやることになるのだが・・・ 現状は流動的なんで大きめの基板を連結するだけにとどめておく。

ちなみに、ベースボードとして使う基板は、同じく秋月さんのAタイプ片面基板。 また追加注文しておこう。


ースボードの基板四隅は穴のない余白がそこそこあるので、スイッチ類などの部品を装着したい場合に支障する場合は削っておく必要がある。

今回は、連結用のピンを取りつける右側を基準にすると、大きさの関係で左側の余白は放置するしかなさそうだ。 前方と右側の余白を切り取るべく作業するつもりだが、とりあえず先行作業としては「前側」のみということで。

そして、表示ユニットを連結して固定させるためのネジ穴も開けておこう。


低限の加工が終わったら、回路をつなぐためのピンヘッダーを立てると。

今夏は表示ユニット側にDCジャックを取り付けなかったので、電源ピンのところにはとりあえずパネル取り付けタイプの EIAJ(JEITA) 電圧区分IIのDCジャックをつないでおく。


い、ここまでできたらベースボードと表示ユニットをドッキングね

連結用ピンヘッダーとソケットを合わせた長さが約11mmというところで、手元に適当なスペーサーがなかったため、暫定的に 4mmと8mmの真鍮製スペーサーを重ねて使っている。 ネジもやたら長い状態なんだけど、そのうちちゃんとしたヤツに付け替えよう。

はい、この次の工程としては、電源回路の動作確認と調整。 それが済んだらマイコンにつないで適当なデータを流し込んで表示を確認するとなるんだけど、次回に向けてもう一頑張りしますかね。

それでは、今日はこの辺で・・・

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