2012年6月9日土曜日

不調インバーター蛍光灯器具診断&修理の巻 (Part-2)

きなり不調になったインバーター蛍光灯器具のトラブルシュート Part-2、電源回路に使われている電解コンが噴いているのが発見されたところからの続きを行ってみたいと思う。

外観自体に異常が見付かったということで、そのまま交換してしまっても良いのだが、交換部品手配のこともあるので、ひとまず取り外して検査をやってみることにした。

登場してもらうのは、先日秋月通販で衝動買いしたLCRメーター“LCR40”君。 コンデンサ専用の上位機種“ESR70+”君とかが使えると色々と詳細な項目を検査できたりもするのだが、今回はとりあえず「容量抜け」の有無だけでも確認できればヨシとしておこう。


ずは一発目、噴いていた方の電解コン。

まぁ何と言いますか、桁が違いますな(大笑)。 24nFということは 0.024uFなので、元の容量のほぼ1万分の1ですか・・・ 要は完全に干上がっているということで(汗;


いては二発目、まだ外観はまともな方。

こちらは容量減少しているものの、何とか動作を維持できている状態っぽいね。 一般的な電解コンの許容誤差は±20%なので、186.6uFならまだ許容範囲内だ。 但し、ESRをはじめとする容量以外のパラメータは、おそらく劣化がある程度進んでいることだろう。 ここで安心して元の基板に戻すのは、何れ心配事のネタになりそうなので、やめておくのが吉。

と、ここで大阪日本橋の電気街を少し歩いて、この手の電解コンが売られていないか少し探してみたのだが、やはり芳しくないね。 使われていた電解コンは 220uF 180V耐圧、つまりAC100Vのピークは√2倍の141Vになるので、電灯線電圧が126V位まで上がっても耐えられる計算になるのだが、店頭で買える一般的な標準品で考えると 160V耐圧の次は 250V耐圧になるので、どうしても外形が大きくなってしまうのだ。 それに結構イイお値段するしネ。 苦し紛れに 100uF 250V耐圧のチューブラ型を 4本買ってきて 2パラで使おうと考えてみたのだが、これはこれでかなり面倒なことになりそうな予感(苦笑; いっそのこと、160V耐圧でお茶を濁すか・・・


局こんなモノを引っ張り出してきたということで・・・

処分したインバーター蛍光灯器具から取り外して確保しておいた回路基板ね(笑)
正直、この基板が使われていた器具の方が古いのだが、稼働期間は数年未満なので電解コンの疲労度という意味ではまだマシではないかと思う次第。


量も耐圧も見事に一致してますな


速ご本尊を取り外して「味見」をば・・・

2個目は省略させていただくが、何れも容量抜けは起きていないと。


んだのも束の間、やはり外形が大きかったのでこんなことになってしまいまスた

足のピッチはどちらも同じなので基板にはマウントできるんだけど、2つ並べては取り付けられませぬ・・・
ま、とりあえずこれでOKにしておきますかね。


いうことで、動作確認の図


32Wのタマが点灯しないことがあったので少し調べてみたのだが、どうやら各蛍光管につながるコネクタ根本のフィルムコンデンサのハンダ量が少なく、振動(今回の修理の衝撃も)で「割れ」が生じているようだった。 とりあえずやばそうな所にハンダを盛り直して補修し、今度は完璧になったということで・・・

ではでは、あとしばらく動いてくれることを期待しましょ~

今日はこれから飲みに行くつもりなので、ちょいと早めに更新して外出するとするかな

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