2009年9月27日日曜日

DC-DCコンバータモジュール[DC12-DC18]を試食する

Aitendo's電子工房で少し前に購入したDC-DCコンバータモジュール。 例によってしばらく放置状態になってしまっていたのだが、当初応用を考えていた用途への予備実験を行うべく、下調べ兼試食してみることにした。


板のイメージはこんな感じ。
該当商品の販売ページ (リンク切れのため削除) は、本日2009/09/27時点で完売のステータスになっているが、まだブツの詳細自体は見ることができる。 「●詳細仕様不明のためジャンク扱い」というコメントは添えてあるものの、「●DC-DCコンバータ基板モジュール、12VDC→18VDCへ変換、動作電流2A前後・・・」という説明に少しだけ期待して、ポチッとしたのが正直なところ。

さて、実はとあるパチンコ液晶の応用を依頼された中で、15インチXGA液晶を積んだユニットを入手したのだが、そのバックライトインバータが12V電源では動作しないという事実があった。 ご本尊の液晶パネルはひとあし先に動作確認済みなのだが、バックライトの蛍光管が4灯も使われているため、インバータの代用品も選択肢としては広くない。 そこで、電源電圧を上げてやるためのツールとして、このDC-DCコンバータモジュールを使おうと考えていた。

ということで、下調べを開始したのだが・・・ なんか変
ケーブルが付属してきた10Pinコネクタを起点にして配線を少し追いかけてみたのだが、どうも昇圧型コンバータと雰囲気が違うような・・・
こりゃ、詳細調査しかないかな (苦笑)

詳細調査の第一歩は、邪魔なモノを取り除くことでもある。


色のヒートシンクが部品を覆っているので、早速取り外しにかかる。
スキマから基板を見ると、コンバータ用とおぼしきICが2個マウントされており、固形化するシリコングリスによってヒートシンクが貼り付けられている。 このままでは邪魔なので、ICとの接着部にカッターの刃を入れ、金属製の工具で軽く叩いて引き剥がしにかかる。 勢い余って部品を壊したり、ケガしないように注意しよう


てきたICは、ナショセミ謹製 LM2679S-ADJ。 やはり降圧型コンバータ用のチップだ。
一応全ての回路を追いかけて回路図を起こしてみたのだが、どうやら現状の回路は、例えば18V程度の高電圧を入力して、12Vを作るようにセッティングされているっぽい。 全く同一定数にセッティングされた降圧型コンバータが2回路あり、それぞれ別系統の出力が取り出せるようになっている。 ちなみに、ナショセミからは同じシリーズで12V固定出力のチップも出ているのだが、ここで使われているのは可変出力タイプ。 おそらく汎用性を持たせるためなんだろうけど、応用を考える側からしても好都合かも

それらとは別系統でもう1回路、コンバータ用のICが載せられるパターンが基板上にあるが、IC自体はマウントされておらず、フィルタ用コイルのみが活かされた状態で、入力された電源を分配する系統が存在している。 思わずここに電源を接続したくなる人もありそうだが、電源接続用にはヒューズの入った専用系統のピンが用意されているので、お間違えのないように

てな訳で、当初考えていた昇圧型コンバータとしての応用はあっさりと否定されてしまったのだが、回路図もすぐに調べられた訳で、意外と汎用性の方も悪くないという感触だ。 大食らいの液晶をドライブするための別電源や、実験用の可変出力用電源に加工する予定をとりあえず待ち行列にセッティングしておくことにしようかな

最後になったが、回路図はこちらへ。
※まだ精査していないので、間違いがあったら笑って許してネ。 ということで、そのうち続編でも

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