2017年5月20日土曜日

MCカートリッジ用簡易型ヘッドアンプの製作 (Part-2)

MCカートリッジ用簡易型ヘッドアンプ製作の Part-2。 実は完成してからしばらく時間がたってしまったんだけど、当初の考え違いをしていたところを手直しし、無事に稼働してくれているのでささっとご紹介しておきたいと思う。



ちらが稼働中の状況  写真のレコードプレーヤーは、私が社会人になってしばらくしてから購入した日本ビクターの QL-Y7君。 もうかれこれ 30年以上使っているのだが、今のところは問題なく動作してくれているのが幸いなところかな。

おNewな MCカートリッジ DL-103は一般的な MMカートリッジよりも相当重量級なんだけど、無事にバランスウェイトも調整範囲内。 こちらも一発稼働に持ち込めたのは何よりだった

それでは、前回 Part-1の続編ということで、ケースへの実装状況なんかを見ていただくことにしよう


ースの内部はこんな感じ。 回路は秋月のB基板に配線、両サイドを少し削って調整し、昔々にデジットさんで購入した訳ありアルミケースの小サイズに収められるように配置している。
秋月B基板はサイズ的には余裕があるのだが、前後のパネルに配置する部品に干渉する部分や、電池、シールド線の引き回しにスペースが必要だったりと何かと調整要素が多かった印象が残っている



面パネルへの実装と配線はこんな感じで。


面パネルは入力側ピンジャックと GND端子のみにしたので、混雑度という観点ではまだ比較的余裕のある状況かな。 出力側はシールド線の直出しなので、すっこ抜け防止のため基板にタイラップで固定している。

さて、ここまで完成させたところで、オシロと電子電圧計、低周波発振器を使って入出力特性を調べてみた。 まぁ正常動作はしてくれていたのだが、当初きちんとした設計をしなかったせいでゲインが 25倍もあることに気付いてしまったという顛末がありまして・・・ ひとまず音出ししてからこのあたりを調整することにしますかね。


事に動作確認ができたところで、ゲインの考察と調整ね
今回購入した MCカートリッジ DL-103の公称出力電圧は 0.3mVとなっているので、一般的 MMカートリッジの 4~5mVに合わせようとするなら、必要なゲインは 13~16倍というところだろう。 さすがに 25倍のゲインがある状態では音量をかなり絞らないといけないのと、自分が気付いていないところでレベルオーバーになっている可能性がないとも言えないので、少しゲインを落とすべく調整しておきたいと思う。

と言いながらも J-FETをソース接地かつゼロバイアスで使っている関係上、IDSSの値と負荷抵抗の値でバランスを取るしか仕方がないというのが実際のところ。 2SK2145-Yの IDSSが 2mA前後のものを2パラで使っているので、計算上のゲインは上図の赤ラインから、13.5mS×1KΩ×2≒27となり、ほぼ計算と一致しているという状況だろう。
これを例えば IDSSが 4mA前後の GRランク一発に入れ換えてみるとすれば、上図の青いラインに沿って 18mS×1KΩ≒18。 もしこれで大きすぎるようなら負荷抵抗を 1KΩではなく 820Ω程度に下げることを検討することにしよう。


めて、2SK2145-GRを変換基板に載せてみたところ。
サクッと Yランク二枚重ねのモジュールと換装して測定してみたところ、ゲインは 16倍と出た。 まぁ少し誤差はあるようだが、実使用上は問題ない範囲内なのでこれにて完成としておこう。


路図も念のため再掲しておく・・・ と。
点線部分を使わず、J-FETを 2パラからシングルにしたのみなので、このままで修正不要かな。

ではでは、今日のところはこの辺で・・・

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