2010年11月28日日曜日

汎用部品で Power LED用定電流駆動回路を作ってみる (Part-4)

週ご紹介した、FLUX-LEDを汎用部品でスイッチングドライブする実験の続きを進めてみたいと思う。

先週はライブが二連発で開催された関係で、自分の気持ちが完全にそっち方面に傾いていたような気がする。 電子工作関係の情報を目当てに訪問してくださった方にはちょっと申し訳なかったかな。
カテゴリの違う記事を連発するとアクセス数も伸びないんで、みなさんの気持ちが痛いほどよくワカりまス

ということで、先週の続きを少しばかり。


路的にはまだ先週から変更や調整は加えていないので、写真は同じのでご了承を・・・


ちらがブレッドボード上の部品たちを回路図に表したモノ。
回路定数は今後変更する可能性が高いので、具体的な数値を記すのはまだ止めておくことにする。

ここで、LEDと直列に入っているコイルは 470uH、電流検出用抵抗は10Ωを暫定的に入れており、大体数十mAのドライブ電流となるように目星を付けている。
トランジスタは、もちろん超定番品の 2SC1815と2SA1015を使うことにする。 新規採用非推奨なんていう変なステータスも付けられてはいるが、その時は互換品のチップ部品でももちろんOK。

あと、少し特殊な部品が一つ、出力トランジスタのドライブ用に、CRD(定電流ダイオード)を使っている。
もちろんこれは抵抗でも良いんだけど、電源電圧の動作範囲を大きく取れればと思い、ちょいと奮発してみた。 一応目標としては、5V~15V程度まで回路定数の変更なしに動いてくれれは嬉しいナ~ と思っている。
ここが抵抗の場合、5Vで最適電流に合わせると、15Vではドライブ電流が大きくなって無駄が増える。 トランジスタをスイッチング回路に使用する場合、コレクタ電流の 1/20程度は流したいので馬鹿にできない項目だ。


在の実験回路を12V電源で動作させた信号波形。
例によって、電流検出抵抗(10Ω)両端の波形(Ch1)を計測することで、LEDに流れる電流を導き出している。 それと、LED両端の電圧(Ch2)を計測している。
電流検出抵抗(10Ω)両端の電圧平均値が520mVなので、電流の平均値は52mAということになる。


いてこちらの波形は、電源電圧が5Vのとき。
発振周波数が少し低くなって、ON Dutyが高くなっているが、正常動作範囲だと思う。
電流値は少し高くなって、平均56mAと出た。 スイッチング回路のヒステリシスや動作遅れが影響していると思われるので、追試の結果によっては調整した方が良い場合もあるだろう。 ここはもうしばらく続けてみて、色々なパターンで試してみたいと思う。

あ、そうそう。
シリコンハウスで、この実験に使っている FLUX-LED AL-50-33UW3C70を買った際、定格電流が 60mA(20mA×3チップ)と書かれていたのだが、データシートをダウンロードして確認すると、最大定格が50mAとなっている。 今の実験環境の電流値がMAX値という感じではあるのだが、実際にはそんなに発熱しているようには感じない。 まぁ、このまま使っても大丈夫なんだろうけど、色々考えると、2本並列接続にして 30mA程度で使うのが良いかもしれないね。

まだしばらく、続くはず・・・

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