ということで、まだもう少し調整作業が残っているというのが正直なところではあるけど、せっかくゴールが見えてきている状態なのでとりあえず常用できるようにしてみましょうと、最低限の加工のみにとどめて本チャン環境に組み込んでみたところ。
前回 Part-6 で残作業をいくつか書き出してみたのだが、優先すべきものとしては、
- +B電源電圧の調整
- 負帰還をかける & 調整
まずは +B電源電圧の調整。 +B電源としては 260~270V程度をターゲットにしており、この程度であれば例の特売品 DC/ACコンバータをバラして組み直した電源回路の後段に設けたフィルタで、無理なく調整できるレベルかと思う。 最初に出力管のロードラインを引いてみた際にアタリを付けたのが 250V程度だったので、今回はカソード回路のロスを足して 265Vとしておこう。
ここでもし 270Vを超える電圧が必要になるなら、大元の電源電圧をもう少し上げないとこのフィルタのセッティング変更だけでは吸収できなくなる。 DC/DCの入力はヒーター用電源とも共用している関係で適正範囲の 12.6Vから大きく外れるとまた面倒なことになるので、あまり欲張らない方が良いだろう
ということで、Power MOS FETの分圧回路抵抗 (回路図上の赤色マーキング) は 4.7KΩに決定した。 基板上に仮で付けてあったツェナーダイオードを撤去し、4.7KΩの抵抗をマウントして元の位置に戻しておくとするかな。
続いては、負帰還をかける & 調整 (位相補正) などなど
一般的な三極管アンプとしては、負帰還量は少な目が好まれるように思うのだが、適切な量がどれくらいかは好みが分かれるところかも知れないな。 信号経路にトランスが入っていることを考えると 20dBは明らかに多過ぎると思うので、ひとまず 10dB辺りをターゲットにしておきたいと思う次第。
現時点で、初段 12AX7君の負帰還をかける側のグリッドのリターン側には 1KΩが入れてあるので、RNFBとしては 5.6KΩか 6.8KΩかというところ。 上の波形は、RNFB=5.6KΩ時にオシロからプローブ校正用の 1KHz矩形波をぶちこんだところ。 出力には少しリンギングが出ている様子が見える。 ちなみに RNFB=6.8KΩの場合でもレベルが少し変わる程度でほとんど同一の波形だった。
ゲインの方は、無帰還で 24.0dB、RNFB=6.8KΩで 14.4dB (NFB=9.6dB)、RNFB=5.6KΩでは 13.4dB (NFB=10.6dB) となった
リンギングを止めるため、RNFBに小容量のコンデンサをパラって様子を見ていた。 意外と大きな容量のヤツを入れないとリンギングは収まってくれないようで、390PFのをパラってようやく上の画面の状態だ。 自分的にはちょっと大きめな感触がするんだけど・・・
細かい部分が見にくいので、水平方向に時間軸を引き延ばしてみたところ
RNFB=5.6KΩの状態だと、よ~く見ると立ち上がってスグのところがうねっているように見えるのは気のせいだろうか?!
続いて RNFB=6.8KΩにしてみたのだが、少し波形がキレイになったようですな
とりあえずこれで仮に Fixしておいて、改めて f特でも取ってみて再検討しますかね
はい、しばらくこの状態で使ってみましょ~
ではでは、今日のところはひとまずこの辺で・・・
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