2011年11月6日日曜日

簡易地デジ/BSチューナー“HVTR-BTL”応用法を探る

10月29日のお買い物ネタで紹介させていただいた簡易地デジ/BSチューナー“HVTR-BTL”だが、ざっと動作確認を済ませたあと、分解してみることにした。

不謹慎なハナシではあるが、内部に入っている回路基板の形状や構成で回路ブロック間の「癒着」が少ないほど、単体での応用、たとえば基板だけ取り出して他の機器に組み込んでしまうなどの細工がしやすいと言える。


速、ケースを開けるための準備をやってみる。

ケースを裏返すと、上の写真では上側中央よりやや左にネジがあるのがスグ確認できる。 但し、この1カ所以外にも、ゴム足に目隠しされたネジが3カ所存在しているので、まずはそれらの取り外しから。


本尊の回路基板はこんな感じ。 完全“1枚モノ”構成ですな

ざっと見たところ、上の写真で左側 2/3ほどが信号処理で、右側の残りは全部電源関連のような気がするのだが・・・


板のウラ側はこんな感じ。

特徴的な部品は B-CASカードを入れるソケットのみというところかな。 オモテ側に BGAパッケージのICが取り付けられていると思われる部分には CRの類がたくさん取り付けられているが、それ以外の場所は閑散としている。

それにしても、シールドケースが邪魔ですナ


板のオモテ側、例のBGAチップ付近を見てみた。

写真の手前側には 27MHzのX'talが見える。
にしても、このチップに取り付けてあるヒートシンク、それと隣のエリアに被せてあるシールドケース、どっちもハンダ付けで固定されてますなぁ・・・
まぢめにチマチマ外していると時間食いそうなので、今日はこのままにしておくかな


ューナーユニット付近を見てみた。

ユニットはSHARP製、地デジ、BSが1ユニットに収められた「コンビネーション・チューナー」ですな。

それと、そばに生えている大きな電解コンだが、残念ながら国内メーカーのモノではなく、“JAMICON”ロゴが入っているのが見える。


後は、ビデオ出力端子付近に取り付けられている、インターフェース用チップたち。

向かって左側は、ROHMの BH7867FS、6 Outputs Video Driverとのことで、コンポジット映像 / S映像 / D端子(3系統)がこのIC一つで全て賄えてしまう。
また、このチューナーにはアナログRGB出力も備わっているので、おそらくそれ用と思われる Fairchildの FMS6363というチップがすぐ横に取り付けられている。 3 Channel 6th-Order HD Videoo Filter Driverとのことで、LPFと 75Ωドライバがコンパクトにまとめられている。

最後になったが、基板上に載っかっているチップで「型番が判別できたモノ」をざっと調べた結果を貼り付けておくことにしよう。 例のBGAチップシールドケースの中手付かずなのと、まだ精査はしていないので、マチガイがあった場合は笑って許していただきたい。
・uPD9877EFV (NEC)
 詳細不明
・STM8S1???P6 (STMicro)
 STM8S 8-bit MCU (STM8S103??)
・S29GL064N90TF104 (SPANSION)
 64Mbit NORフラッシュメモリ
・FMS6363 (Fairchild)
 3 Channel 6th-Order HD Videoo Filter Driver.
・BH7867FS (ROHM)
 6 Outputs Video Driver
・TDA8024TT (NXP)
 IC card interface
・DRV602 (Texas Instruments)
 DirectPath Stereo Line Driver
・G2996 (Global Mixed-mode)
 DDR I/II Termination Regulator
・AX1204 (AXElite Technology)
 1A LDO Linear Regulator
・AX1117A (AXElite Technology)
 1A LDO Linear Regulator
・CAT7105CA (Chip Advanced Technology)
 2A Step-Down DC/DC Converter
・CAT7114CA (Chip Advanced Technology)
 2A Step-Down DC/DC Converter??
・IT7602M (ITE)
 2A Async Buck Converter
・1518D-1 GS8 (???)
 High-Side Power Switch??
ではでは、今日はこの辺で・・・

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