2019年3月6日水曜日

電源リップルフィルタ用 Power MOS FET 計測治具を・・・ (Part-2)

在取り組んでいる真空管アンプネタ、何となく電源のフィルタ用に入手した Power MOS FETの特性チェックをやりたくなってしまい、前回の記事 では回り道になるのを承知で計測用の治具を作ってみたところまでをご紹介させてもらった。


記事では、元々フィルタ用に使うつもりで準備していた東芝謹製 TK10A60D のほか、別途大阪日本橋の某店で入手した (外観に違和感のある) K3○67君とか Kろ767君、後から入手した (外観に違和感がない) K3○67君なんかを順次差し替え、流す電流を振りながら Vgsや出力インピーダンスなんかを調べてみた次第。

上の写真は測定中の写真。 実験用電源と電子電圧計のほか、この写真には写っていないが交流信号源として低周波発振器、それと Vgs測定用にディジタルテスターを使用している。

測定手順としては、まずは低周波発振器で 400Hzまたは 1KHzの正弦波を入力し、電源を 15Vに設定して供給した状態で、
  1. DIP-SWで電流値を設定 (今回は25、75、125mA)。
  2. Vgsを計測する。
  3. Sig IN端子に電子電圧計を接続し、信号レベルを計測する。
  4. Sig OUT端子に電子電圧計を接続し、信号レベルを計測する。
  5. DIP-SWで電流値を変更して繰り返す。
  6. 電源を切って FETを交換、電源供給後測定を繰り返す。
こんな感じで計測を進めてみた


りあえずの結果はこんな感じで・・・
今回は電流値を 25、75、125mAと振ってみたので、結果のほうも Vgs、Zoそれぞれについて 3パターン記している。 元々 Power MOS FETは電流を流さないとゲインが上がらないという状況は理解していたんで、結果のほうも概ねそういう傾向が出ていることに納得、ですかね。
同一型番が記されていながら外観が異なる K3○67君たちだが、この結果を見ると明らかに「別物」というのが確定ですな。 しかしこの (外観に違和感のある) K3○67君、それと Kろ767君も Vgsが 4Vを超えていることを除けば Zoは低くてなかなかの好成績(大笑) 何だかなぁ~

ところで、後から購入した (外観に違和感のない) K3○67君の成績が意外と振るわず、この測定方法を参考にさせてもらったページの情報よりも Vgsは高め、Zo075 (元々75mAのみで測定されていたので) も高めに出ている。 単なる個体差なのか、それとも誤差の原因が他にあるのか、あるいはモノ自体に問題があるのか・・・ はちょっと気になるところかも。
後からひとつ原因が判明したことは、低周波発振器の信号レベルが高いと Zoが高めに出る (FETの動作点を揺さぶってしまうため) ようで、レベルを下げて何本か再測定したところ数%ほど低めの結果が得られている。 但し一気に参考ページで紹介されていた値に到達する訳ではないので、全部取り直すのは止めておいた。

さてさて、ここまで調べたところで・・・ 自分的には結構疲れたというのが正直なところ
さすがにもうこれ以上の寄り道は遠慮しておきたいので、外観に違和感のあるヤツとか、稀少品のくせしてイマイチな結果しか残せなかったヤツはひとまずぶん投げて「封印」しておこうかと思う次第。 元々使うつもりだった TK10A60D から良さげなタマを選んで起用させてもらうことに軌道修正しましょ

ではでは、今日のところはひとまずこの辺で・・・

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