2019年2月27日水曜日

真空管アンプ電源用に Power MOS FETを入手したのでちょいと確認・・・

年12月のとある週末、日本橋電気街を歩いていてロジックICを買うつもりで入った某パーツショップ。 何となく違和感を感じるパッケージをまとった (本来なら稀少品の) Power MOS FETを見てしまい、興味本位で連れて帰ることになったのはまだ記憶に新しい。
あれから少しだけ情報収集なんかもやってみたり・・・ というのもあったんだけど、何だかんだと違和感を感じないパッケージのヤツを見つけたんで、ちょっと比較してみるかと買ってみた次第。


い、ブツはこちらですな
真空管アンプ用電源のフィルタには別の FETを使おうと考えていたんで、稀少品になってしまったパーツをわざわざ探して買うこともないだろうと思っていたのだが・・・ 何という気の変わりようですか


本尊を袋から出して並べてみたところ
こうして眺めている限りでは、昔からある東芝さんのパッケージそのものという感触ですな。 リード線にもちゃんと半田メッキされているんで、違和感を感じることもなし、と


は並べて外形面から比較してみるかということで、
  1. パッケージの比較用として、古くからある同じ東芝謹製の K2○13君
  2. 今回購入した K3○67君
  3. 昨年末に某ショップで見つけた K3○67君
  4. 昨年末に某ショップで見つけた Kろ767君
  5. 電源のフィルタ用にと、以前秋月さんで購入しておいた TK10A60D君
同じ型番が付いている 2と3を比べてみるも、完全に「別物やろ・・・」というレベル
3と4は似ているんだけど、東芝さんの新しいシリーズである 5と比べても、やっぱりちゃいますなぁ(笑)


いては、半導体アナライザ DCA75君に登場願って、特性の簡易チェックでも
上記の 1は外形の比較用なので特性は調査せず、上から 2、3、4、5をそれぞれ DCA75に接続、Identifyした際の結果を表にまとめたものになる。 2は Vgs(ON)が 3V前半で揃っているのだが、3と4はいずれも 3V後半~ 4Vというレベル。 gmの値も全く異なっている様子が伺える。 ちなみに DCA75の gmは 3~5mAの小電流で測定したものなので、一般的なデータシートに記載されている |Yfs| とは桁が違ってくる。 あくまでも同条件で比較する場合の参考程度に考えておこう。
5は元々大電流が流せる石なんで、Rds(ON)の値も低いのが特徴的ですな。 Vgs(ON)も Identifyの結果を見る限りでは低そうな感じがするんで、脈ありかも、というところですかね





後は Id/Vdsのグラフをプロットして・・・ と
上記の表で同じ品種のものは同一傾向で、敢えて複数のグラフを掲載する必要もなさそうなんで各1本ずつのみね。

はい、やっぱり 2と3は明らかに別物だろうということで、ひとまず実機に組み込む途候補としては 3と4は除外、2と5を仮に選んでおきたいと思う。 この後、もう少し大電流を流した状態で、Vgsと 出力インピーダンスの測定をやってみようかというところなんだけど、どうしますかね

ではでは、今日のところはひとまずこの辺で・・・

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