持ち帰ってスグのタイミングで、動作確認を兼ねて試聴してみたんだけど・・・ やっぱり平べったい迫力に欠けた音がしますな 一般的なビデオデッキなんかに接続されることを想定してかゲインが高めの設定になっているようで、いつも試聴に使っているD/Aコンバータを接続すると音量調整がやりにくい上、「ザー」というホワイトノイズまで聞こえてきますがな
こちらが本体フロントパネル側。 ヘッドフォン端子は3.5φのミニジャック、電源スイッチ連動の音量調整VRと赤色LEDのパイロットランプが配置されているのみで、必要最小限の配置という感じか。
背面パネルはこんな感じ。 こちらもRCA入力端子が L/Rで2つ、そして5VのACアダプタを接続するための 2.1φDCジャックがひとつ。
それと、パッケージウラ側に挿入されていた、説明書を兼ねた印刷物。
まぁ今さら諸元とかを確認してもしゃ~ないと思うんで、写真撮ったらさっさと処分しよう(笑)
早速リアパネルのネジを外し、基板を後ろから引っ張り出してみたところ。
フロントパネル側は六角アタマの飾りネジが使われているが、音量調整用のつまみを引き抜いて、VR固定用のナットを外せばそのまま基板は取り外し可能だ。
やはりというか、ベークライト製の安っぽい片面基板のお出ましだ。 部品面側にはICやトランジスタの類は装着されていないように見えますな(笑)
基板のみを写してみたところ。
電解コンデンサがいくつか装着されてるうち、いちばん大きい 1000uF 10Vのは Rubyconブランドのようだが、その他は大陸製(笑)。 あと、104と印字されている高誘電率ディスク型セラコンが目立つんだけど・・・ こんなのをオーディオ回路に使うのはイマイチですなぁ。
別アングルでもどうぞ
装着されている部品の様子を見ていると、やはり小規模な手作業実装をしているのが丸わかりな感じですな。 下側の写真で手前側に 1uFの電解コンが見えるけど、わざわざ寝かせてある上、基板のシルクにはセラコンっぽい印が描かれているのが印象的(笑)。 そのほかにも、斜めに実装されている抵抗があったり、電解コン同士が干渉してまっすぐささっていないとか、浮いているジャンパー線とか・・・ 見ているだけで楽しい (別の意味でネ)ですワ。
基板を裏返してハンダ面を見てみると・・・
う~ん・・・ やっぱり最悪な仕上げですなぁ フラックスの白い残渣がこびりついたまんまだし きっと洗浄なんかしてないだろうから、有害物質と見て取り扱うべきということで。
多分、お姉ぇさんたちが基板にリード線付き部品を突っ込んだのをそのままディップ槽に流し、リード線の余分をカットしたあとでマスキングを剥がして入出力端子類や ICを手ハンダしているような感じかな。
ICには CHMC D668Nというマーキングがあるものの、データシートは出てこないし、基板のランドにレジストが被っているところにICの足が来ていたりと、対応が不完全な雰囲気も漂っていて、もはや「どうでもいいや!」という感じですな。
音量調整用VRの端子回りにちょっと違和感を感じたんで拡大してみたら・・・ 単連VRにチップ抵抗を後付けしてあるのが見えますなぁ(大笑)
はい、もう分解部品取り確定ということで、ささっと回路図を引いてみたところ
ちなみに ICの電源電圧は、3.3Vの三端子レギュレータが入っているんで 3.3V片電源で動作していることが確定ですな。 出力端子にはカップリングコンデンサは接続されていないんだけど、実はヘッドフォン端子のコモンに 1.6Vほどのバイアスがかかっていることが判明(笑) 実は ICの入力端子も似たような雰囲気で、4.7KΩの抵抗で共通の端子からバイアスが供給されているっぽい。 実は入力端子のカップリングコンデンサ 1uFの極性は逆につなぐのが正解・・・ なんだけどね (1.6V程度なら問題ないか:笑)。
ということで、現時点で再利用可能と判断されるのは・・・
・ケース&前後パネル
・ACアダプタ
・入力端子のRCAジャック
音量調整用VRは再利用できる前提で考えていたんだけど、単連VRを IC内蔵の音量調整用回路に接続して「はい終わり」では、やっぱり転用不可ということで。
購入価格 1,500円を基準に考えてみると、ちょっとコレだけでは「元は取れませんでした」という結果にせざるを得ないということにさせてもらいますかね・・・ 今回は
ではでは、今日のところはこの辺で・・・
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