電池2~3本の環境から、10数Vの電圧が作りたいということで、こんなのと、こんなの。 これで都合3種類のICを試してみたことになるのだが、一応本命のつもりで考えていた TI製LMR62421君にはかなり手を焼いたというのが正直なところだったりする。
ブレッドボードでの実験中に異常発振が発生し、チップを破損させてしまったりと、遅延要因も発生したものの・・・ 何とか正常動作する状態に持って来れたので、ひとまず軽くご報告しておきたいと思う。
ということで、実験風景はこんな感じで
例によって、入力電圧4.5Vに対して出力は16V強、330Ωの負荷抵抗を接続して約50mAの電流を流したところね
部品点数は意外と少ない印象を受けるけど、実はちょっとした工夫がありまして・・・ はい。
こちらはご本尊のSWレギュレータチップ周辺を拡大したところ
変換基板のウラから部品やリード線が顔を出しているのが確認いただけるだろうか。
はい、続いて変換基板のウラ側を拡大したところ
秋月電子製の変換基板では、ウラ側にチップ部品が載せられるランドがしつらえられているんだけど、そこを活用させていただき、整流用のSBDとその出口のフィルタ用セラコン、VDD端子に付けるパスコン用セラコン、FB端子への分圧用抵抗のコールド側、そしてとどめは保護用ツェナーダイオードも搭載してみた。
ちなみにこのLMR62421君、エラーアンプのゲインが大きい上にスイッチング周波数が高い、しかもFB端子への分圧抵抗に「微分補償」のコンデンサを要求するという、見るからに気難しそうな構成だ。 スイッチング用端子の耐圧は 26.5Vとなっているんだけど、負荷をつなぐと異常発振を誘発してここの電圧がバウンドしてしまい、ちょっと目を離した隙にチップが昇天・・・ と、思いっきりイマイチな体験をさせてもらった(苦笑;
チップの昇天する条件はそれとなく判っているのでと、変換基板のオモテ側に 12V1Wのツェナーダイオードを2本直列で装着してプロテクターとする一方、秋月さんの出している応用ボードの回路に入っていた FB端子へのツェナーダイオードも念のために併用。 バイパスコンデンサの増量なんかも試しつつ実験を続けてみるも、安定性の確保はままならず・・・ という状態だった。
で、最後の手段がこの変換基板ウラ面への追加部品ね
要は、GND経路が少しでも長くなっていたら、このチップは安定動作しません・・・ というのを物語ってますワ。 チップのGND端子直近に、整流直後のフィルタやらパスコン、その他諸々の「敏感な部品たち」を直付けしてやる必要があったということで。
はい、とりあえずちゃんと動くようになったということで、この場は納めておきましょ~かね
しばらく使ってみて問題なさそうなら、例のでかいツェナー君は外すとしよう(笑)
ではでは、今日はこの辺で・・・
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