2014年1月9日木曜日

ようやく真空管アンプ用出力トランスを・・・ (Part-3.5)

のシリーズも昨年末にスタートしたものの、もう4回目になってしまったんで(笑) そろそろタイトルでも変えんといかんかなと考えているところだったりする。

本来なら、前回1月05日の記事でお見せした内容とくっつけるべきなんだけど、時間が足りなかったもんでちょっと中途半端な採番にさせていただきましたということで


本尊の真空管“12BH7A”君を引きずり出してきて最初に行うことはというと、テストを兼ねた簡易特性調査とスクリーニングかな。

上の図には出力トランスが記してあるのだが、実物のトランスは巻き線の抵抗値がB→P1間とP2間で全く同一の値ではなかったので、ここでは暫定的に150Ω1Wの抵抗をつないで確認してみた。


回の写真を再掲しておくとこんな感じになるのだが、要は、
・P1とP2を短絡して150Ω(並列)両端の電圧を測定できるよう接続する。
・電源電圧を徐々に上げて行き、定電流回路で設定した電流が流れることを確認する。
・電源電圧を200V(暫定値)に設定する。
・P1側の150Ω両端の電圧を測定する。
・P2側の150Ω両端の電圧を測定する。
・P1とP2を短絡して150Ω(並列)両端の電圧を測定する。
・電源電圧を徐々に下げて行き、定電流回路で設定した電流が維持できなくなる点の電圧を測定する。
こんな感じで簡易測定を行い、球が活きているかの判定と、ユニット1と2のばらつきを調べてみた次第。

しかしまぁ・・・ 10数本も中古球の手持ちがあった割には、イマイチバランスが良い球は少ないようですなぁ
とりあえず、±10%で線引きをするとしてたった5本ですか(苦笑;
±20%までを第二候補にしたとしてももう4本しか増えないんで、展開としてはちょっと苦しいかも・・・

あと、測定中に結果が少しずつ動く個体があったんで、もう少しエージングを兼ねて通電時間を置いた上で再測定してやれば、また違った結果になるかも知れませんな。
まぁこれまで40年余りもの間眠りについていた球を通電しているワケなんで、もうちょい配慮は必要かもしれないという認識はしておきますかね。


後にオマケとして、ちょいとデキがアレな球のご紹介でもしておきますか

ということで上の写真の球は、下側マイカ板の工作精度がやたら低くて歪んでるという状態。 拡大して見ていただくと、ひん曲がってスキマが開いているのが良くワカリマス。
でもねぇ、コレは“No.01”君なんで、特性はまともですなぁ。


度は完全な不良品

片側のユニットに電流が全く流れなかったので、足が腐食しているのかと思ってラジオペンチで「ぐりぐり」して様子を見ていたところ、いきなり足が取れてしまいましたとさ(苦笑;

まぁ貫通している足が全てなくなった訳ではなく、幸い内部の真空度はまだ維持されているので、残りの片側は活きているといえばそうなんだけど・・・ 現状のまま保管するか

ということで、次の予定としては仮に初段用の球でもつないで、テスト信号でもいれてみましょ~かね

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