2013年11月10日日曜日

30ン年前に自作したオーディオアンプのメンテ・・・ (Part-4)

作オーディオアンプのメンテ作戦Part-4、予定外に時間を食ってやや遅れ気味となってしまった件の続きをやってしまいたいと思う。

当初の予定では先にやっておくつもりだったVR(可変抵抗器)の分解掃除。 基板とVR間の配線を取り外すついでに先に基板内の部品換装を済ませてしまったので、続いてはやや重い腰を上げつつ、既に新品と交換済みの音量調整を除いた VR×3個の取り外しから・・・


にバラバラに分解されてしまっているVR君(笑)

上の写真は、真っ先に分解したバランス調整用の 100KΩ M+Nカーブ VR君。 今となってはもう入手できなくなったと言っても過言ではないかも知れない、回転角の左半分、右半分がそれぞれ導体になった特殊構造のVRだ。

VRのサイドに取り付けられている固定用のバンドにかしめてあるツメを緩めて金属ケースを外すと 2段目の摺動子が現れるので、ネジ止めされているパーツを取り外し、その後はケースに入った 2段目の抵抗体を慎重に取り外し・・・ と、結構たくさんのパーツから構成されてますなぁ。

今回は予備パーツを購入していないんで、元に戻せなくなるという事態は避けなければならない。 分解途中の要所要所でちゃんと写真を撮りながら作業したのは言うまでもない・・・ ということで(笑)


なるステップは、接点と抵抗体の清掃作業ね。

綿棒にアルコールを付けて丁寧に2~3回拭いた後、ちょっと反則技のような気はするものの、接点復活剤を少量塗布しておくことにする。
接点復活剤を使ったことのある方はおそらく経験済みだとは思うんだけど、そこそこの効果は期待できるものの樹脂部品を劣化させたり、絶縁低下の原因になったりと、弊害も考えつつ使わなければならないようだ。

今回も「付けすぎは有害」ということで、直接接点部分にスプレーするのではなく、別容器に綿棒を置いてスプレーしてやり、その綿棒で局部を拭いてやるというやや控えめなやり方で対応してみた次第。

清掃後に VRを組み立てる際、2段目の摺動子をネジ止めする箇所が半可動構造であることを認識しておく必要があるようだ。
一応、金属部品自体は面取りしてある軸にうまくフィットするような形状になっているのだが、摺動子がマウントしてあるベークライトの部品とは完全固定されていない。 ネジを締める時の加減で容易にずれたりするんで、固定が終わったらラジオペンチなどで枠を挟んで微調整することが必要になるだろう。 摺動子が抵抗体を固定している端部のカシメ部分に触れると段差でノイズが出てしまうので、端から端まで回してみてちょうど中央に来るように調整してやることが重要。

これは余談だが、バランス調整 VRで組み立て時にここをミスってしまい、やり直しの必要に迫られたというのはナイショね・・・


ンテの終わった VRをパネルに取り付け、配線をやりなおす。

今回は、電源スイッチにパラってあった 0.047uFのオイルコンをスパークキラーに交換。 そして電源ラインにヒューズが入っていなかった件は、チューブラ型ヒューズホルダーを内部に増設して対応してみた。
その他、薄汚れていた灰色の電源コードを汚れの目立ちにくい黒色のプラグ付き電源コードに交換。 ノイズを出しそうな電源ライン部分、およびシールド線を使っていなかった入力部分の信号線に GNDに接続したビニール線を巻き付けて多少なりともシールド効果を得られるよう小改良しておいた次第。


い、これで何とかプリアンプ部分のメンテは無事に完了・・・ ですな


後に、修正の終わった回路図をどうぞ
Part-2で公開させてもらった回路図は一部記載ミスがあったので、その部分も修正しているのと、交換した部品には赤色のチェックマークを入れてある。

それでは、今日はこの辺で・・・

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