最初はコチラの3種類から。 左端は毎度お馴染みトーヨーの“6R-E13”、真ん中は中華ダマ“6E2”、そして右端はいつ入手したか思い出せない位古い手持ちのタマ、これもトーヨーの“6DA5”君たち。
ちなみに左端の6R-E13、蛍光面に黒い筋が入っているのが確認できるかと思うが、まぁ結構使い古された中古ダマだと推測される。 そういう意味では右端の6DA5もカソードスリーブ両端のガラス面が変色しており、こちらも結構使い古されている領域に違いない。
早速実験環境の電源を入れてみたところ。
各真空管のヒーターと、カソード、グリッド、ターゲットはそれぞれ共通接続してあり、電圧増幅用3極管部分のプレートとターゲット間には球指定の抵抗が入れてある状態ね。
6R-E13は2MΩ、6DA5は500KΩ、6E2はデジットでもらった参考資料しか手元にないのでとりあえずそれを参照して1MΩにしてある。
とりあえずはグリッド電圧を0Vにして様子を見ているところだが、6R-E13は半分位バーが閉じているのに6E2は非表示状態(笑)。 6DA5はターゲット端部に緑色の表示が確認できる。
続いては、グリッド電圧を -2Vに設定してみたところ。
中央の6E2はようやく端部からバーが出てきたところという感じだが、左端の6R-E13はというと、もう結構な閉じ加減(笑)
グリッド電圧 -4V。 ようやく6E2のバーが閉じはじめてきた。
グリッド電圧 -6V。
右端の6DA5もほぼ閉じてしまったところだが、6E2はまだ6~7割の閉じ加減というところだろうか。
グリッド電圧 -18V。
実験用電源の最高電圧まで増やしてみたけど、6E2のバーは完全には閉じてくれなかった。
ここでやはり、左端の6R-E13の挙動がちょっと変に思われたのと、中央の6E2も感度がやや低いように感じられたので、それぞれ別のタマに差し替えてみることにした。
ついでなので、右端の6DA5も先日デジットで仕入れてきた6E1にチェンジしてみるかな。
球を差し替えての再実験
左端は新品の6R-E13、中央は先ほどとは別の固体の6E2、右側は先ほどの説明通り6E1を取り付けてみた。
まずはグリッド電圧を 0Vで様子を見てみるが、やっぱり6E2は非表示状態ですなぁ。 それと、6R-E13の明るさが全然ちゃいますなぁ(笑)
グリッド電圧 -2V。 6E2はまだ非表示のようで・・・
グリッド電圧 -4V。
6R-E13は8~9割の閉じ具合に対し、6E2はこれから閉じるという立ち上がり状態のようだ。
グリッド電圧 -6V。
6E2は、先ほどと同じくまだ6割位という感じか・・・
グリッド電圧 -15V。
これでほぼほぼ6E2のバーが閉じてくれたという状態。
ここまでの結果を総合すると、
・6E2の3極管部プレートとターゲット間の抵抗は要調整
おそらくもっと低い数百KΩ以下が適正値だろうな・・・
・6R-E13は劣化してエミッションが下がると、バーが完全に開かなくなる?
使用するタマとしては、まず第一候補としてはまだ日本製の新品が入手できる6R-E13、次点としては表示が美しい6DA5かな
但し、6DA5は出回っている数が少なそうで入手性が良くないのが残念なところ。 元気なタマが追加入手できないようなら表示パターンが少し異なる6E1への変更も考えてみるかな。
最後はオマケということで、在庫品の6R-E13をご紹介しておくかな
もう20年以上昔(20数年前?)の話になるが、大阪日本橋のデジット店頭に処分品が置かれていて、「どれでも1個100円」と書かれていた中にコレがあったと
今なら絶対に考えられないことなんだろうけど、さすが昔(笑) 残り3個を目ざとくいただきましたゼ。
点灯試験で1本ヒーターが点灯せず、慌てて足の腐食を磨いて事なきを得たというのはナイショね・・・ (爆;
余談ついでにもう1つ。
真空管ネタを色々調べていると、昔のST管が使われていた時代のアンティークラジオをレストアして楽しんでおられる方のページを拝見することがあるのだが、皆さん最近の真空管高騰を嘆いておられるようですな。 で、共通な意見としては「オーディオ用途に使われるタマは高騰が激しい」だそうで・・・
マジックアイについても、「オーディオマニアがレベルメーターなんぞを作るために買い漁るから高騰するんだ」みたいな記述を見付けて、妙に納得してしまった次第(笑)
私もその方の指摘に該当する人種みたいに思われるとヤなのでひと言だけ弁解しておきますが・・・
「私は“6E5”をはじめとするアンティークラジオ用の稀少管は買い漁ったりしません」
せいぜい入手が容易なMT管で止めておきますので・・・
ということで、今日はこの辺で・・・
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