ここしばらく「電子工作」をする時間的余裕が取れなくなってしまったため、こんなネタを考えてみた。
電子工作をされている方なら、規模の大小は別にして「部品整理箱」はお持ちのことと思う。 これをよく「ジャンク箱」などという呼び方をするのだが、長く使っているとどうしても「事情があって使わなくなった部品」が増えてくるのが定石のようだ。 そこで今回は、そんな部品にスポットを当て、無理矢理ネタにしてしまおうと考えている次第。
ということで早速一発目、74xxTTL編の始まりぃ~
半導体がいっぱい入っている引き出しから、いわゆる“74ノーマル”と呼ばれているICが刺さった導電スポンジのシートを出してきたところ。 74ノーマルのICは静電気で壊れる心配はないので発泡スチロールなんかでも良いんだけど、この黒いスポンジの方がまとまりが良いので、私はどんなICでももっぱらコレに刺している。
思えば、74ノーマルなICが隆盛を誇っていたのは、今から30年以上昔の話だったと記憶している。 やがて動作スピードが大差ない省電力バージョンの74LSシリーズがメインになり、高速タイプの74Sシリーズ、74Fシリーズなども一部の用途で使われたようだが、時代はバイポーラからC-MOSへと変遷し、今では74LSシリーズの一部が細々と残っているだけだろう。
そう言う意味では、74HCやVHC、LVシリーズは知っていても、“TTL”という単語の本来の意味を知らない人が増えてきているのかも知れないなぁ・・・
やっぱりTTLといえば基本は元祖Texas Instrumentsの“SN7400N”ですか。 国産東芝製の“TD3400AP”も健在ですな。
はるか昔、大阪日本橋でニノミヤさんが元気だった頃は、半導体といえば品揃えのメインは東芝と松下だったんで、ニノミヤでTTLを買うと「標準品は東芝製」という時代が続いていた。 私も初期の製作には結構使ったかな。
そして、左側にあるのは今では「その筋の人」には涎がでる一品かも。
元祖Texas Instruments製ニキシー管ドライバ “SN74141N”。 最近純正品は高騰しているようなので、ロシア製の怪しいICでお茶を濁している人も多いのでは。 私も昔独身時代にニキシー管で遊んだことはあるのだが、まさかこんなにもてはやされるとは考えていなかったので、結婚して転居するときに関連部材を処分してしまったのが残念だな。 で、ICの方は、本来の使い方ではないのだが、単なる BCD→バイナリ変換のオープンコレクタICとしてけっこう使っていたので、ストックが残っていたと。
こちらは先日8月7日 と 7月10日 に購入した珍品、TTLのRAM。 容量はものすごく少ないんだけど、昔はこんな小容量のメモリでも速ければ貴重な存在だったんだと思う。
左は16Bitの“SN7481AN”、右は64Bitの“HD7489P”ね。
そして、無駄に大きなパッケージのICは“SN74154N”、16進→バイナリのデコーダーだ。 入力4本、出力16本となると、足の数も推して知るべし。 それと、同じくナショセミの互換品“DM74154N”も一緒に。
ということで、多分今後も使われることのない「コレクション(笑)」のご紹介でごぜ~ました
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