今回の記事も、何となく唐突なタイトルで書き始めることになるのだが・・・。
これまでにも何回かゲルマニウムトランジスタのネタを記事に使わせてもらったんだけど、まぁ何と言いますか、個人的に良さげなのを見付けるといくつか買い込んで味見する、というのを実践させてもらっている。 で、少し前に購入したネタがあったんで味見していたヤツがちょっとハズレっぽい雰囲気になってしまったんで、軽めの記事に仕立てておこうかな・・・ と。
はい、こちらが今回の主役たち・・・ ですかね。 具体的な型番を記すのは省略させていただくが、写真やグラフをぼかしたりはしていないので、興味をお持ちの方はポチッと拡大してご確認を
話を戻そう。 実はこの子たちをとあるショップで発見してちょっとばかし検討、hFEの直線性が優れているといわれている “ULシリーズ” 小信号用TRの代表格で、そこそこの数量が在庫されているようなのでと、10本ほど仕入れてみた。 購入してしばらくは時間が取れなかったんでそのままにしていたのだが、この連休にちょっと特性チェックでもしてやるかといつものDCA75君でさらっと調べはじめたところ、hFEのバラツキがやけに多い&ゲルマ君にしては hFEが大きすぎる個体がいくつも出てくるという結果になってしまった。
いつもなら、たまにハズレに当たることはあっても、せいぜい 10本購入して 1本あるかないか (それでも結構多いかも) なのだが、今回は 10本中 4本なので「大ハズレ」というのが実際のところか。
このテの症状は大抵デバイスの保管状態その他の要因で劣化が進んで、コレクタ漏れ電流 (ICBO) が増加しているのが主な原因になるのだが、その程度によっては電圧の低い部分なら使用できるもの、箸にも棒にもかからないレベルのものなど、さまざまなのが含まれている。 ここはDCA75君で IC/VCEの特性をプロットさせ、IBを振った状態を観察して判断材料にしてみようかと。
こちらはひとまず正常と思われる個体。 IBを 0uAから 10uAステップで 40uAまで振って、IC/VBEの特性を確認している。
グラフから読み取れる hFEも 150程度に見えるんで、ゲルマ君の一般的少し hFE高めな個体という感じだろうか。
こちらはひとまず×を付けさせてもらった個体。 ICBOの定格値は 10uA (VCB=10V時) なので、さすがにここまで行ってしまったら NGだろう。 まぁこの程度なら、電圧を下げる or ベース回路の直流回路定数を低めで使う等考慮すれば使えるかも、というところですかね。
続いては・・・ コレ酷いなぁ 私としては増幅回路には使いたくないなぁ という個体。
おそらく、ベースとコレクタをつないで、バイアス安定化用ダイオードとして余生を送ってもらう位しか用途はないかも・・・ ですな。
下のサンプル 2つは何れも hFEが 200を越えており、ゲルマ君にしては高め (あるいは熟成されて高くなった? 笑) なのが災いしたのか劣化が進むのが早かったのかも、というところですかね。
まぁこのテストを通過したのが 6本ほど残ったんだけど、ちょっとバラツキが大きくてペアにできそうな個体も見付からなかったんで、特性面での不安もあることだし、まだ買えるとしても追加はしないのが吉ということで (爆;
はい、古いデバイスを使おうとすると色々と面倒ごとも起きるということで、自分の経験値を高められるようにせいぜい努力しますかね(笑) まぁこのテの問題は (頻度は別にして) 長期在庫品にはありがちなことなので、くれぐれもショップにクレームを入れたりしないように
ではでは、今日はこの辺で・・・
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