2014年6月18日水曜日

シリコンハウス購入ディジタルアンプ“M21-EX2”ジャンク品修復の巻~

阪日本橋の電気街を歩いていると、本来ガラクタのハズが、蓋を開けてみると実は美味しいネタだったというモノに出会うことがある。 「ジャンク品・・・」 といえば意味としてはガラクタなんだけど、部品取り程度にしか使えそうにないモノが、完動してしまうということもあるワケでして・・・ さて、今回のターゲットは如何に。


いうことで、本日のお題はコチラ
先日 6月07日の日本橋電気街うろうろ中、シリコンハウス共立で見かけて、とりあえず確保してきたジャンク品扱いの小型ディジタルアンプ。 MUSE AUDIOブランドの“M21-EX2”君ですな。

持ち帰った当日、12VのACアダプタをつないでみた限りでは全く動作しなかったので、貼り付けてある付箋に記されている「電源入らない」というのはそのままアタリだったのだが・・・。 まずは、早速ケースを開いて中身の「具」を確認するところから診断を始めてみたいと思う次第。


速前面と裏面のパネルに取り付けられているネジを外し、上蓋を外したところ。
主要部品はやはりというかヒートシンクが貼り付けられたICが一つのみですなぁ。 あとはディジタルアンプらしく、特徴のある部品としてフィルタ用のコア入りコイルが4個、それにミューティング用リレーなんかも取り付けられている。

ところで、コイツの裏面パネル側は一般的なプラスネジが使われているのだが、前面フロントパネル側は六角アタマのボルトが使われているので、事前にきちんと嵌合する工具を用意してネジのアタマをなめないようにしよう。


ースの底面も取り外し、基板と前面~背面パネル、それとパネルに取り付けられている端子類のみにしてみたところ。 さすがに基板の半田面には部品は取り付けられていないようだ。


ンプ出力側に取り付けられているフィルタや、先ほどご紹介したミューティング用リレーの周辺を拡大したところ。 ちょっとフィルタ用コイルのコアが偏心していそうな感じがしますなぁ・・・ (苦笑;

リレーは一般的な12V用パワーリレーという感じだが、う~ん・・・ 聞いたことのないメーカーだ。


いては基板のフロントパネル側もどうぞ。
抵抗は±1%のを使ってくれているようなので、このあたりは合格ですな。 あと、多回転型っぽいVRが取り付けられているのは何の調整だろうか。

そして基板の空白部分を見ると、異常に汚れていることに気付く・・・ と
もしきちんと動作させることができたあかつきには、きちんと清掃のタスクも入れておこう。

ということで、ここでまたACアダプタを接続して様子を見てみようとばかり、ちょびっと通電してみたのだが・・・ 何とも脈アリな現象発生
プラグを強くねじ込んでみたり、「ぐりぐり」してやると通電状態 になるタイミングがあり、突き詰めると「DCジャックの接触不良が発生しているように見えますな。


面パネルを重ねた状態でACアダプタを接続してみたのだが、DCジャックのご本尊は基板の端部より少し前に引っ込んだ状態で取り付けられており、プラグ部分が奥まで届いていないようにも見える。

パネルなしの状態でプラグを差し込んでみたり、別のプラグ部分が少し長めのヤツを持ってくると現象がマシになるのだが、嵌合が甘いというか、少しぐらぐらした感じの刺さり具合だ。 通電しているように見えて何かの拍子に電源が切れることもあるんで、やはりこのDCジャックが「病気持ち」なのは間違いないようだ。


いうことで、今後もキモチ良く動いてもらいたいという願いを込めて、DCジャックの交換をやっつけておくことにする

確か以前に秋月で買った φ2.1の基板用DCジャックがあったなと思い出し、ジャンク箱の中から引っ張り出してきたのがこちら。 基板にあてがってみるとぴったり合いそうな感触ですな


面スルーホールの基板ということで、基板を損傷しないよう電動半田吸い取り機を動員して 問題のDCジャックを取り外してやり・・・


ちらは新品 の φ2.1 DCジャック(左)、それに基板から取り外した病気持ち の DCジャック(右)。


事に DCジャックの交換が完了し、動作確認してみるの図
基板のパターンにも問題なく収まってくれたのと、長さもバッチリ。 基板、DCジャックと、裏面のパネルとの位置関係も問題なさそうだ。


後は適当なスピーカーと入力ソースを接続して鳴らしてみましょう
しばらく動かしてみたのだが、特段問題は発生せず。 どうやら DCジャックの接触不良のみが不良要因だったようだ。

はい、今回は僅か 1,000円の投資で、エントリーモデルではあるがそこそこなディジタルアンプが入手できたということで、大いに喜んでおきませぅ

ではでは、今日はこの辺で・・・

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