先日作成した実験用簡易定電圧電源だが、まだ調整中のためきちんとご紹介できていなかったのを完成させ、早速念願の“IN-9”点灯試験をやってみた。
例によって、長期間使われていなかった“IN-9”君は管内部が活性化されていないようなので、焼き入れ(Burn-in)という作業が必要らしい。
ちなみにこの簡易定電圧電源だが、出力電圧のターゲットを125Vに設定して各部の定数を計算したんだけど、実際には120V弱しか出力されなかった。 扱う電圧が高くなると、部品の誤差が予想以上に蓄積されて効いてくるというのが実感ですなぁ(汗;
とりあえず詳細は後に回すとして、130V弱出力できるようにリワークできたところで早速焼き入れ開始だ~
焼き入れ開始直後は半分強までしか点灯していなかったのが、約30分ほど放置しておくとあ~ら不思議、フルスケールまでバーが伸びてくれている
この環境では 1.8KΩの抵抗が直列につながった状態で点灯させているので、出力電圧が130V弱、実際の管電圧は100V弱として 10数mAの電流を流し続けていることになる。
簡易安定化電源の回路図はこんな感じで。
簡易~と名前が付いている割に部品点数が多いのはご愛敬ですな(笑)
まぁ本当の簡易実験環境を目指すのなら、AC100Vを整流、平滑してそのまま適当な抵抗を通して点灯させてやればOKなんだけど、この“IN-9”というデバイスは一応「放電管」なんでね。 私自身ちょっと素性を調べておきたいと思って少しだけ遠回りをさせていただいた次第。
えっ? 何か発見はあったかって?
もちろんですよ~ん
さわりだけ記させていただくと、結構「放電開始電圧が高い」というのと、それ自体も管によってバラついているという事実が判ったのが収穫ですかねぇ。
で実際に放電がスタートすると、やはりそれ自体が「放電管」なんでほぼ一定電圧に収束すると。
具体的な話を記しておくと、電圧を徐々に上げて行った場合、1本は110V付近、もう1本は120V付近で放電開始する特性を持っているようなのね。 で、放電開始後は100V弱(97V位?)にガクっと管電圧が下がる、つまりかなりのヒステリシス特性を持っていることが読み取れると。
このテスト環境では、放電開始と同時に1本は約半分、もう1本はフルスケール近くまで点灯された状態になってしまう。 そしてそこから電圧を下げて行くと、先ほどの管電圧100V弱までバーが縮み続け、やがて放電停止して以前の状態に戻るという訳だ。
まぁ本チャンのドライブ回路を作るときには、それなりの工夫をしないとね・・・
そうそう、先ほどの「設計変更」の原因なんだけど、主原因は電圧可変用VRの抵抗値が180KΩしかなかったこと・・・ かな。 結構10%の誤差ってでかいというのが事実。 そしてもう一つはツェナーダイオードの電圧も少し低めだったことか。 要はリワークしてなかったら1本しか点灯させられなかったというのも考えられたということで(爆;
ということで、この簡易定電圧電源の基板をご紹介して今日のところは一区切り付けておきますかね。
はい、こちらが基板の部品面。
先日ご紹介した基板とは、一部部品の定数と配線が変更されているのでご注意を。
続いては基板のウラ面ね。
ではでは、今日はこの辺で・・・
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