2020年2月11日火曜日

車載用DC/ACインバータを真空管アンプ用電源にアレンジ ~ 第二章・・・ (Part-2)

回の記事ではいきなり改造の終わった DC/ACインバータの性能評価っぽいところから始めてしまったんだけど、ひとまず 「脈アリ」 なところは見ていただけたと思う。 使えるということが判ったら早速次のステップに進めてみましょうということで、今回は少し戻って改造方法に触れておきたいと思う次第。


初の写真は改造後のご本尊から(笑)。 基板単体で使えるのがいちばん身軽になって良いといつも思うんだけど、このテの基板はどれもこれもマウントし辛い構造なのがイマイチなところ。 例の表面加工がねちょねちょに変質している樹脂製ケースは自分的にはそのまま捨ててしまいたいところではあるけど、今回はとりあえずケースに格納した状態で活用させてもらうことにする。
ちなみに、いつも部品の清掃に使っているガソリンタンクの水抜き剤 (IPA+メタノール) をウエスに含ませて擦っていたら、表面加工はキレイに剥がれてツルツルの下地が出てきたので、今回はこちらで(笑)^2
それと、電源ユニットと接続するためのケーブルを準備する必要があるので、ひとまずシガープラグの付いた添付品を改造しておくとしよう。



ずは軽めの作業からということで、添付品のシガープラグ付き電源ケーブルを途中でぶった切って、使いたい電源ユニットに接続するためのコネクタを装着することにする。
早速テキトーな長さで切断して被覆を剥いでみたのだが・・・ 何というか、めちゃくちゃ太いシールド線が出てきましたwa もっとも 12Vで 120Wの電力を取り出すためにはどうしても 10A以上の電流が流れることになるんで、1.25㎟以上の線材を使うのがセオリーと。 ま、こんな線材もありますよということですな



いては手持ちの電源ユニットに合わせて 4Pinの VHコネクタを取り付けておく
シールド線の外側はそのまま露出させておくのは良くないので、まずは熱収縮チューブで処理してからコンタクトを圧着する。 そして、極性を間違えないようにハウジングに挿入しておけばOKと。 圧着する環境をお持ちでない方や面倒な方は、電源ユニットのオプションで加工済みのコネクタ付きリード線も売られているので、適宜継ぎ足してご利用を。


こで 2台目のDC/ACインバータを買ってきてからテストしてないことに気がついてしまいまして・・・ せっかくなので、準備した電源ケーブルを使ってささっとテストしておきましょ~ と。 とりあえずは問題なしですな



造作業の最初は、ACアウトレットコネクタの切り離しから。
色々な国のプラグが挿さるようなヘンテコな構造になっていて図体もでかいので、ささっと消えていただきましょ~


はトランス二次側を、現状の回路から切り離してフリーにする改造・・・ ちょっと難易度が上がるかも、というところですな

この DC/ACインバータの基本的な構造は以前の 200Wタイプとほとんど変わっていないので資料の方もそちらを参照願いたいのだが、作業としてはトランス二次側にある 2つの巻き線を既存の回路から切り離してフリーにする必要がある。 パターンカット等で対応できれば良かったんだけど、残念ながらトランスの端子スグそばにブリッジ整流用の面実装ダイオードが並べられているというすさまじい状況。 以前の 200Wタイプでは、基板をノコギリでカットすれば面実装されている FRDを再利用できるという裏技も使えたのだが、今回はいっさいがっさい諦めてこれらの D1~D4、それに補助電源系統の D5もコテを当てて半田付けを外す必要がある。

チップの外し方についても簡単に触れておくと、まず最初は “D4” とプリントされている箇所を目標にして、チップの右下あたりに細いマイナスドライバーかピンセットをあてがってやる。 そして基板とチップのスキマに先端を割り込ませつつ、向かって右側の端子をコテで加熱して行くと・・・ チップが浮き上がってくる様子が実感できるハズだ。 このチップの端子は幅広であるものの弾力があるので、そのまま数mmの高さまで引き上げてやり、基板との半田が離れる状態に持って行ってやろう。 後は向かって左側の端子を加熱すると、すんなり取り外しが可能だ。
ちなみに D5。 これはリード線がないチップの両端がそのまま基板に半田付けされている状態なので、片側ずつ浮かせて取り外すことは得策ではない。 ここは一気に両方の端子にコテ先が当たるようにして同時加熱しつつ、掬い取るような形で外してしまうと楽チンだ


い、何とか D1~D4、D5の取り外しが完了っと
せっかくなので、この時点で基板の汚れを清掃しておくと良いだろう。 いつもながら中華基板は見えない部分への配慮が最悪なんで、フラックスの残渣がこびりついていたり、半田クズやホコリなんかも大量にまとわりついて、あんまり素手で触りたくない状態
私の場合は、ガソリンタンク水抜き剤と綿棒、ウエス、ティッシュを適宜併用という感じで、ささっと汚れを落としておいた


いうことで、今回は後段の倍電圧整流回路に接続するためのリード線を取り付けて完了、ということにしておきますかね。

 ではでは、今日のところはひとまずこの辺で・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿

【重要】 ただ今、過去の投稿分を含む全てのコメントが表示されなくなっています。
原因を調査中ですので、不具合解消までご不便をおかけしますが何卒よろしくお願いいたします m(__)m
------------------------------
記事の内容に無関係なコメント投稿はご遠慮下さい m(__)m
※「コメントの記入者:」欄で、「名前/URL」を選択すると、ペンネームのみで投稿いただけます。
※HTMLタグ(一部除く)、絵文字、テキストの装飾は使用できません。
※現時点で iPhoneからのコメント投稿ができない制限が判明しています。 ご不便をおかけしますが、何卒ご了承下さい m(__)m