活用の早道はささっと動かしてみることに尽きるので、ここ何日かは仕事がジャムらないよう留意しつつ、自宅に戻ってから追試や写真撮影なんかをこなしてみた
ということで、こんな感じで DC/ACインバータに供給する電源電圧を可変してやることで、整流後の出力も実用範囲の可変ができることを確認。 初期の第一目標はクリアできたように思う次第。
上の写真はトータルで 6KΩのセメント抵抗を負荷としてぶら下げた状態で、供給電圧を振ってみたところ。 現状で最低 62Vから、最高 323Vまで可変できているんで、まぁもう少し高い電圧が得られれば嬉しいところではあるけど、実験用電源としての目処はつけられそうな状態かと
現時点の実験環境と、簡単な図を掲載しておこう
DC/ACインバータの改造と、内部の回路等については こちら の記事を参照いただければと思うのだが、要点としてこの DC/ACはプッシュプルタイプのインバータが採用されているので、整流後の出力電圧を可変するのは少しコツが必要だ。
この DC/ACは元々一般的な 12Vのバッテリーを搭載したクルマのシガープラグから電源を得て AC100Vの擬似正弦波を出力できるように作られているので、供給電圧が 12Vから大きく外れると動作を停止するよう、保護回路が搭載されている。 プッシュプルタイプのインバータの出力電圧を変えるには、供給する電源の電圧を変えるのが最も簡単な方法なのだが、実はこの保護回路のために大きな可変範囲は実現不可能というジレンマが発生する。 仮に保護回路の機能を殺して使おうとしても、スイッチング素子の Power MOS FETをきちんと動作させるためにはゲート端子を 10V程度の入力振幅でドライブすることが求められるので、他の方法を考えたほうが良さそうだ。
最終的に行き着いたのは、発振とゲートドライブ回路、保護回路などがモジュール化されていることを利用して、この “DIP1” というモジュールには三端子レギュレータで安定化された 12Vを供給し、メインのスイッチング回路に供給する電源のみを可変できるようにする方法だ。 この方法では Power MOS FETのドライブ回路には一切の影響が及ばず、純粋に出力電圧のみの可変が可能になる
ひとまず実験用として、DC/ACへの供給電圧を可変するための “YDS-812” モジュールに、三端子レギュレータを搭載した小さな基板を横付けしておくことにする。 この三端子レギュレータで生成した 12Vは、元々の DC/ACの電源スイッチが “DIP1” モジュールに供給される電源のみを ON/OFFしていることから、このスイッチへの配線を切断して割り込ませて流し込むことにした。 私が改造した機材では、上の写真にあるように黒色の配線が “DIP1” モジュールに行く側だった (必ず実機確認のこと!) ので、スイッチを取り去って三端子レギュレータからの配線を接続しておいた。
ちなみにここで使われているコネクタだが、例によって日圧 PHコネクタの互換品だ。 継ぎ足しや改造がお好みに合わない場合は、2Pinのハウジングと圧着済みのリード線を購入して対応することもできる。
さて、ここまで確認したところでお次の課題は・・・
- もう少し高い電圧は出力できない? やっぱり 350V程度は欲しいよね
- 基準電圧源を出力側に持って行って、フィードバック制御するのは可能か?
ではでは、ひとまず今日のところはこの辺で・・・
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