前回 Part-5の記事では出力にダミーロードをぶら下げて、電流を流していった際の挙動についてグラフを作成したものをご紹介させてもらった。 30W強の出力が取り出せることは判ったものの、電圧変動が大きいためチューニングが必要という問題も表面化しまったので、まずシミュレーションで軽く当たってからそれらを実験環境に反映した上で、追試の方も進めてみたいと思う。
こんな感じで LT Spiceを使ってささっとシミュレーションを走らせてみた。 パルス源を使って VACの出力を 2系統供給してやり、整流出力の負荷抵抗を変更して様子を見てみようとの算段ね
LT Spice上で入力した回路図に TP1、TP2 というラベルを設定、それと VOUT の 3つのポイントを波形観測の対象にしてみた。 シミュレーションではパルス源の設定を 10パルスに限定し、立ち上がりのトランジェント特性を 0.3秒ほど観測するという形でシミュレーションしてみた。 まずは負荷抵抗 R3を無視できる大きさに書き換えた状態の無負荷特性。 まぁこれは当然ながらほぼ理想的な波形ですな(笑)
続いては負荷抵抗 R3を 3KΩ (上)、そして 1.5KΩ (下) に設定して同様にシミュレーションしてみた。 実際には他のロスもあるのだが、傾向はこれで判るような気がしますな。 やはりというか、コレは電解コンの容量不足に起因する現象のようで・・・
まず真っ先に容量増量の効果を確認したい場所として、C1と C2かな。 ということで、もう 1本 47uFをパラってみるかと 100uFに設定したところ。 かなり変動は少なくなっているように見えるのだが、VAC1と VAC2の両方が OFFになっている谷の部分はもう少し落ち込みを改善しておきたいようにも思う次第。
それならということで、整流回路を出たところにある C4も 100uFに設定したみた。 さすがにここまでやればそこそこの効果が期待できそうな気がする次第
ということで、実際の実験環境にも早速増量適用しましょ~
まずは 前回ご紹介 した 12Vを供給した際のグラフ (再掲)。 電解コンを増量する前は負荷を重くするとこれだけの電圧変動があったのだが・・・。
そしてこちらが電解コン増量後のグラフ。 電圧変動が改善されている様子が読み取れますな (グラフの横軸が mA単位ではなく A単位なのはご愛敬ということで: 笑)。
とここまで実験を続けてきたのだが、ちょっとこれだけの 電解コンを盛らないと性能が出ない というのはイマイチ簡便さが感じられないという現実もあったりする訳で・・・ もうひとつ改良案をアタマの片隅に置いていたのだが、コレは後回しにして正攻法の実験を先にやりますかね
ではでは、ひとまず今日のところはこの辺で・・・
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