毎回真剣に購入の検討をするという訳ではないものの、エレショップに掲載されるデジットさんの特売品を見てある程度ピピンと来たものがあれば、何かのついでにポンバシへと足を向ける算段をすることになるんだけど・・・ 今回は実のところ、一瞬ピピンと来た次の瞬間「コレ持ってたよな」と醒めてしまった一品の話題でございまして(笑)
昔懐かしい雰囲気の漂う東芝さん謹製の「ハカマ付きパッケージ」をまとったトランジスタは
2SC780A(G) 君でございます~
書き添えられている説明を読んで「この石でニキシー管の点灯実験をやってみたい」とノスタルジックな願望を持たれる方もありそうな感じですな。
で、この石も
50セットほど用意されていたものがいつの間にか販売終了になっているんで、(転売'erに買い占められたかどうかまでは判らんけど) 珍しさもあって売れたように思えるところですな。
私自身も
(冒頭で触れた通り) 一瞬ピピンと来たものの、昔々に入手したヤツを使って自作した作品があったのを思い出したんで、ちょいと引っ張り出してきたところ。
ちなみに上の写真は、バーグラフネオン管をテストするために作った
125V実験用電源
ですwa。 その他にも AC100Vで直接点灯できる LEDの
位相制御の実験
なんかにも使ぅてましたゾ。
早速ジャンク箱を捜索、在庫品を引っ張り出してきたところ
いや、実はハカマ付きのもあったなと錯覚めいた記憶も残っていたんだけど、探し出した現物を確認したところはハカマのない
TO-92パッケージの新しいヤツばっかりでしたな。
自分がコレを入手したときのかすかな記憶を辿ってみると、おそらく共立電子さんが現在のビルに移転する前の店舗で営業されていた時代、もう30年近く前
(あるいはそれ以前かも) に販売されていた「トランジスタ袋」の中に入っていたものの筈。
自分が先ほどの
125V実験用電源
とか、LEDの
位相制御の実験
なんかに使ったタイミングでは、ネットを探してもちゃんとした資料が
Getできなかったというのがあって、CQ出版の出していた
'75年版トランジスタ規格表に掲載されていたフツーの無印な 2SC780の VCBOが 70Vとなっているのを見て心配しながら使ったというのも懐かしいですwa
最後は関連資料もあればということで、比較的最近になってから入手できた本家東芝さんが出されていたハンドブックのご紹介でも
いや、この書籍も '75年の発行なんだけど、ちゃんとハカマ付きバージョンの詳細情報が掲載されてましたwa。 当初 CQ出版の規格表で無印な 2SC780君の耐圧が低いのを見て心配したのが払拭されてスッキリしましたな
で、実はこの資料には 2~3ページ目もあってそれなりに他の特性も掲載されているんだけど、製造プロセスが三重拡散型のためか hFEの電流依存性が高いので、高電圧小電流のスイッチング用途以外では使い辛いネ、というのも思うところですな。
まさか、この石をオーディオアンプに使おうと思っている人はいないだろうけど(笑) ある程度の特性は調べてから使いましょ~ねというのを (老婆心ではあるけど) 記しておこう。
ではでは、今日のところはひとまずこの辺で・・・
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